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私には子供がいませんので、今回はプランの提案だけになってしまいますが、自然界の生き物の姿を折り紙で折りつつ、その生き物について親子で調べ、語らい合うというのはどうでしょうか。たとえばこんな折り紙です。
紙は普通の大きさの折り紙でOK。ここでは質感を出すために、手揉み和紙風の紙を使っています。
半分に折ります。
さらに半分に。1/4の大きさになりました。
三角に開きます。
両面やって、こんな感じ。
兜かな?
兜の角みたいな所をさらに折ります。
てっぺんをちょっと折ります。
下側の面をこんなふうに。
上の写真で折った部分をさらに縦半分に折り返しました。
ちょっと写真では分かりにくいかもしれませんが、上の写真で折った所の下の角を三角に折っています。
その先端をさらに三角に折り返します。
ひっくり返してお目々を付けると、はい、ヒキガエルさんの出来上がり。
ヒキガエルってどんなカエルかな?図鑑を調べたり、ネットで検索したりしてみましょう。さぁ、折り紙のヒキガエルさんは、本物に似てるかな?
ヒキガエルは、他のカエルさんのように、水の中に入って泳いだりはほとんどしません。ヒキガエルが水辺に近付いてくるのは卵を産みに来る時だけ。普段は森の木の下や大きな石の陰などにいて、夜になると餌を探して出てくる夜行性のカエルさんなんだよ。
レッドリストではまだ絶滅危惧種にはなっていないけど、普段は森に住んで、卵は水の中に産むヒキガエルさんは、その間が道路や人家などで遮断されてしまうと、もう生きていけない。だから最近は、ヒキガエルの住める場所がどんどん少なくなっているんだ。人間の生活にたとえたら、学校には行けるけど、お買い物には行けないとか、そんなヘンテコなマチの様子に似ているね。どうしたらいいだろう…。
なんて、色んなことを話し合ってみてください。市街地ではなかなか自然の生き物と出会えなくなっていますが、折り紙からスタートする自然への興味の芽生えが、それに代わる経験になってくれるのではないかと思います。
ネットを探せば、色んな折り紙の折り方が見つかります。モノ作りの楽しみに加えて、科学する心や命と自然を大切にしようとする心の両方が育まれる生き物折り紙で、ぜひ楽しんでみてください。