「従姉の結婚by id:TinkerBell


従姉が結婚式を挙げることになりました。
結婚式といっても結婚式場は使わず、新郎の親しいお友だちがやっているお店をお借りして、身内と親しい友人だけを招いて行う計画です。


従姉が彼氏を伴ってイエにやってきました。
目的は二つ。
一つは指輪の交換の時の牧師役を父にやってもらいたいということ。
父が牧師さんの役なんてどんな風になるのか想像もつきませんが、うちの両親は親戚でも有名なラブラブ夫婦なので、それにあやかりたいってことなのだそうです。
それなら納得。
両親は私から見ても、こんなに大きな娘がいるのにいまだに恋人時代の面影が残る、本当に理想の二人です。


もう一つは、料理自慢の母に、お客様にお出しする料理を手伝ってほしいとのことなのです。
お借りするお店は新郎のご友人がオーナーシェフですが、スタッフはシェフの奥様ただお一人。
どうしてもアシスタントが必要とのことなのです。
もちろん料理の中心はオーナーシェフが担いますが、アシスタントといえどもある程度の腕前が必要とのことで、母に白羽の矢が立ったのだとか。
母は、とんでもない、プロの厨房なんて入ったことありませんと尻込みをしていましたが、とにかく一度お店に顔を出してくれないかと強く頼まれていました。


それで先日行ってきたそうなのですが、いくつか試しに料理を作らせてもらって、手際がいい、技術レベルも十分だ、プロでやっても通用すると絶賛をいただいてきたらしく、それからというもの毎日興奮しながらイエでの料理修行に励んでいます。
これから何回かお店に通って、仕事の流れを教えてもらう手はずにもなっています。


母は私に、あなたも一緒にキッチンに入ろうよ、すごく勉強になるよと誘ってくれていますが、私は新婦のお世話役だもーん。
ブーケだって私に投げてくれるって予約済みだもん。
でも、前日の仕込みにはお手伝いをさせていただくことに決まりました。
私も近いうちに一度、お店をご訪問させていただくことになっています。
プロの料理ってどんなでしょう。
イエはてなに参加するようになってからやっと料理に目覚めた私なんかに務まるのでしょうか。
私も今、母について料理修行中です。
きっと私の役目は材料運びくらいだと思いますが。


父は、こんな雰囲気でと参考に渡されたDVDを見ながら、牧師さんの役作りに一生懸命です。
俺って涙もろいから他人の結婚式でも泣いちゃったりするんだよな、もし当日感極まってしまったらどうしようなんて言っています。
母が、その時は両手を少し広げて天を仰いで神様に感謝する仕草をすればいいのよとうまいアドバイスをしていましたが、本当に父に務まるでしょうか。


結婚式はまだ先ですが、わが家はもうその準備で大賑わいです。
いいなぁ、結婚式。
こんなふうにみんなで手作りしていく、すてきなお式になりそうです。


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