「父の日はイエでゆっくり家族の時間+父の日を平和を祈る日に」
by id:TinkerBell


父の希望は、家族でゆっくり過ごすこと。
できたら何も予定を入れないで、その日一日空けておいてくれないか、というのが父のリクエストでした。
人一倍イエと家族を愛しているのに、イエと家族のために働いているから、大好きなイエや家族との距離が遠くなる。
一家の大黒柱って、そういう存在なんですね。
だから、イエでゆっくり家族の時間。
時間に縛られず、心ゆくまで団欒を楽しみたいっていうのが父の希望なんです。


もちろんそれだけではなんですから、朝のお茶から食事、晩酌に至るまで、
全ての食に徹底して父の好みを反映させる作戦を立てています。


あとは、秘密の宝探し作戦。
イエの中のあちこちに、父あての手紙やメモを置いておきます。
それらは父の日にあたっての感謝の手紙であったり、
肩たたき券ならぬ何でもお手伝い券や娘との特別デート券(笑)だったりしますが、
そこに宝に至るヒントが書き添えられているんです。
うまく見つけてくれるかなぁ。


今年のプレゼントはかなりいい物です。
がんばって探してね、お父さん♪


そしてもう一つ。
私は父の日を、戦争に反対し平和を祈る日にしたいと思っています。
それは父の日の由来を知ったことに始まります。


南北戦争終結直後の1870年、二度と夫や子どもを戦場に送るまいと願う母の心を表した「母の日宣言」がなされました。
その後、敵味方関係なしに兵士の衛生のために働いた女性(故人)のために娘さんが行った記念会から、母の日が始まったそうです。


アメリカに母の日ができたことを知ったジョージ・ブルース・ドット夫人は、
男手一つで6人もの子供たちを育て上げてくれた父のことを思いました。


お父さんはやはり南北戦争に召集されました。
その間家庭を支えていたお母さんは、無理がたたって体を壊し、
お父さんの復員を喜んだのも束の間、すぐに亡くなってしまったそうです。


それからは、6人の子供たちを、お父さんがたった一人で育てることになりました。
今と違って、戦争の後の困難な時代です。
さらにお父さんの心の中には、愛する妻を失った悲しみと、まだ癒えていない戦争の心の傷が残っています。
お父さんは苦労に苦労を重ねながら子供たちを育て上げ、一度も再婚することなく生涯を終えたそうです。


そんなお父さんを記念する「父の日」を作ってほしい。
ジョージ・ブルース・ドット夫人はそう行動を起こして、
7年かかって実現したそうです。


私はこの話を知って、涙が止まりませんでした。
もう絶対、戦争のために家族が引き離される不幸が起きてほしくないと思いました。
母の日も父の日も、二度と戦争を起こしてはならないという気持ちから始まりまったものでした。
世界各地に由来の違う行事があると思いますが、
少なくとも日本の行事の元になったアメリカの母の日父の日の由来はそうだったんです。
愛する父が兵隊に取られるような時代を絶対に招かないために…。
世界中のどのお父さんも戦争に取られることが無いように。
父の日には世界の平和を祈ります。


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