「毎日の実践は道具へのいたわりも増す」by id:vivisan


せっかく学んでも復習や実践する機会がなければ忘れてしまい、応用につながっていかない。なので私が毎日行っている学びを2つお話します。
私が三味線を始めたとき、恩師が「大人になってからはじめるのは、ハンデをかかえるようなもの。たった少しの時間でもいいから毎日弾きなさい」といわれたのを覚えています。
三味線はいつも複数人で弾くのがあたりまえですが、週一のお稽古では必ず一人で弾きます。これはタテの指導にもつながるんですけど。私の場合、楽譜をみながら弾いていてはちっとも頭にはいりませんので、まず楽譜を暗記します。


楽譜の暗記と指の動きは主に通勤時間が学びの時間です。簡易エア三味線してますw つり革につかまった手も使う指だけ動かしてますw ここまでするとほとんど忘れません。


さて、本物の練習は実践あるのみ。でもハザマさんが書いておられたように、なかなか時間ってとれないですよね。時間が空いたとき・・だと毎日は続かない。なので三味線のお稽古の時間は毎日決めています。厳密な時間は決めていませんが、夕飯を食べ終わってから30分。一息ついてしまうとやりたくなくなるw こうやって決めると続けることができます。習慣になっちゃうんですね♪そして一通りの曲をさらいます。あまり長くやるのもご近所の迷惑になるので時間は短め。そして終わったら一息つくようにすると、この一息の時間もいい時間を過ごすことができます。


三味線はホントにデリケートで湿気を嫌うので、雨の日とかちょっと練習をためらっちゃうんですよね。その辺りのことを詳しく調べていたら、逆に雨だから弾かないというのがよくないんだそうです。湿気がこもる。そして湿気がこもって皮が膨張した状態で、乾燥した日に出して弾くほうが皮がやぶれる確率が高いのだとか。毎日使ってあげることでよけいな湿気を逃がすことにつながるんだそうです。なるほど、毎日弾くというのは大事な道具をいたわることにもつながるんだ!と妙に納得してしまいました。


さて、今までが三味線のお話ですが、実は着付けも実践が命です。私は着物は着るモノととらえているので、あえて和服とかではなく着物です。着物を着なくなったのは、私たちが住む家が着物にそぐわなくなってきているからと恩師はおっしゃっていますが、私もそう思います。着物を着るときゅうくつで食べられないとよく聞きますが、それは自分の体型にあった着付けをしていないため。まだ初心者の頃、外出先で頭痛がしてそれが原因で気持ち悪くなり、あわてて帰った覚えがありました。着物を着てると体調の変化がストレートに分かるなぁ・・と思ったものです。
でも、それではいつも体調が悪くなったら帰らなきゃいけない・・。また体調が悪くなるっていうのは、着物に自分が着られている証拠だと気づきました。もっと自分の体型にあった自分になじむ着付け方しないと・と同時に着物での所作に慣れないと・・着る機会を増やす必要がある思いました。しかも着物って着ないと本当に忘れるんです。帯の結び方なんて特に。
そして毎日着るように心がけるようにしました。しかし、これも心がけるだけでは続かないんです。
イエに帰ったら着物に着替えてしまえばいいんだ!とふと思いました。
その後私はイエに帰ったらなみ平よろしく、部屋着ではなく着物に着替えます。
このあと夕飯の準備もあるわけですし、洗濯するときもあるので時間かけてなんかいられません。ただ、洗える着物と襦袢にしました。帯も練習用のを使います。どれだけシ同じ結び方だとダメなので、昨日と同じ結び方はしないと決めました。おかげで着物の所作をいやがおうでも覚えましたよw 時間のあるときは難しい帯の結び方にとりくんだり、結び方を開発してみたりと楽しみも増えてきました。そしてなんといっても一番びっくりしたのは、着物でおでかけして帰ってきても「疲れた」って思わなくなりました。これって自分でもすごいと思いました。着付ける時間も短縮されてきましたねw
となると、着物の周りが見えてきます。小物のお手入れなんかも目につくんですよ。毎日だと使うものにも愛着がわくので丁寧に扱います。帯なんかも綿や化繊は自分で洗います。洗うと糊がとれるので糊のつけ方とかも覚えました。


そしてすばらしいメリットがw。着物をきて夕飯を食べるということは、その後には三味線の練習がひかえているのです。着物きて三味線弾くと心がひきしまります。なんか本番みたいでw


これからは浴衣の季節。みなさんも毎日着てみてはいかがでしょう?


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