イエコト・ミシュラン

「太陽の恵みを活かす《ベランダ・キッチン》計画」by id:TomCat


昔はみんな、薪でご飯を炊いていました。煮たり焼いたりも全て薪でした。この薪や木炭が、実は太陽の恵みの凝縮なんです。薪や炭を燃やすというのは、光合成によって生物の体内に蓄えられた太陽エネルギーを、燃焼という化学反応によって取り出している、ということなんですよね。


さて、こちらの記事をご覧ください。
http://www.asahi.com/housing/world/TKY200804300199.html
なんと、ブルガリアでは、通常のキッチンのほかに、バルコニーの一角にもオーブンやコンロなどが置かれているのが普通だというのです。


ブルガリアでは伝統的に、こういう実用的なバルコニー的スペースを、作業やくつろぎなど様々に活用してきたそうで、いわばバルコニー文化みたいなものがあるんですね。


その伝統が現代住宅にも活かされて、料理も出来れば外の風に吹かれながら食事を楽しむ場所にもなる、もちろん料理をしていない時には洗濯物を干してもいい、といった多目的スペースとして活用されているらしいのです。


この記事に、イエはてなの七輪活用書き込みが結びつきました。

炭火も集いを楽しくしてくれます。わが家では最近七輪を頻繁に使い始めました。ベランダの一角を七輪専用スペースとして、そこで魚を焼いたりして食べるのです。炭火で焼くと、安物の干物でもふっくらと焼き上がってうまいことうまいこと。せっかくおこした火で干物を数枚焼くだけではもったいないですから、そのまま野菜なども焼きはじめて、ただの食事がバーベキューのような家族イベントに発展していきます。
http://q.hatena.ne.jp/1207112046/154419/


そうだ!! ベランダにキッチンを作ろう!! 熱源はもちろん七輪。耐熱性の台の上に七輪を置く。シンクは小型のものを設置。排水は以前ベランダに洗濯機を置いていたことがあるのですぐその排水口に接続可能。よし、イケる!!


というわけで、キャンピングカーのキッチンのような、ささやかなベランダキッチンが出来上がりました。これ、最高ですよ。
* まず「木炭」という名の太陽の恵みをエネルギーとして活用。焼き魚がうまい!! 焼き肉最高!! 野菜も炭で焼くと驚くほどうまいですよね。また炭火で炊いたご飯がうまい!! 私はキャンプ用の飯盒で炊いていますが、白米のみならず玄米までもが、遠赤外線でふっくらと炊き上がります。
* 太陽の光を浴びて、爽やかに食べる。この効果も見逃せません。太陽の光を浴びることの健康効果は、今回の回答例としてハザマさんが詳しく書いてくれていますが
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20090525#Michelin
さらに太陽光は自律神経のバランスを整えて食欲の増進や消化吸収を促進し、逆に余計な体脂肪を付けさせない方向に体をコントロールするとも言われているんです。夜のレストランでリッチな食事もいいですが、昼のベランダで爽やかに楽しむ食事は、健康面でも値千金です。
* さらにベランダですから、太陽の恵みを一杯に受けたハーブやら野菜やらの鉢がすぐ近くにありますよね。それを摘みながら食べる、この野趣もたまりません。


ベランダキッチンは、こんなふうに太陽の恵みを何重にも楽しむ、素敵なサブキッチンです。夏は七輪で焼きトウモロコシなんていうのも楽しいですよね。


なお、使う炭は、できれば国産を使ってください。外国産、特に中国産は、現地の環境破壊を無視して製造されている懸念があります。逆に日本産の炭を愛用してくれる人が増えれば、日本の林業の衰退が食い止められて、森を守るために役立ちます。国産品は輸入品に比べてコスト高ですが、良い炭は火持ちがいいので、うまく使えばかえってお得になります。太陽の恵みも地産地消と考えて、国産炭を愛用していきましょう。