イエコト・ミシュラン

「スタミナきつね丼定食」by id:tough


菜食でもスタミナ満点食べ応え満点の丼定食メニューです。
材料は各一人前。一部出題で許可されている殺生の伴わない動物性食品を含みます。


【主食:スタミナきつね丼】
◆発芽玄米ご飯----丼八分目
◆油揚げ----1枚
◆ネギ----1/4本
◆卵----1個
◆あれば、きんぴらごぼう一つまみ
◆醤油・味醂----適宜
◆揚げ玉----適宜
◆木の芽
油揚げは短冊切り、ネギは小口切り、これに作り置きのきんぴらがあればそれをひとつまみ。
きんぴらがなければゴボウの千切りにニンジンの千切りを合わせてフライパンで甘辛く炒り煮にして一味唐辛子を軽く振り、きんぴらモドキを少量作る。ゴボウがなければジャガイモを千切りにして代わりに使ってもおいしい。
それらを丼の具を作る小さな鍋に入れ、醤油と味醂と水を天つゆ程度の味に調味したものをひたひたに注いで火にかけ、溶き卵を加えて綴じ、丼に盛った熱々の発芽玄米ご飯の上に乗せる。揚げ玉を散らし木の芽を乗せてできあがり。


このポイントは何と言っても発芽玄米です。まず発芽玄米は米粒の周りの糠層が発芽によって変化しているので、玄米にありがちなボソボソ感が少なく、丼物にした時に具や汁とよく馴染みます。白米と同じようにおいしい丼が作れます。
栄養面、健康効果面では、ビタミンB1やビタミンE、各種ミネラルといった玄米の栄養はもちろん、発芽に伴う酵素の働きでデンプンやタンパク質が分解されていること、ミネラルの吸収を阻害するフィチン酸も抑えられているなどのことから、各種栄養素の消化吸収が格段によくなっています。
さらに血圧上昇を抑制する働きを持つガンマアミノ酪酸(いわゆるギャバ)が豊富なのも最近は有名ですね。
具の方では大豆食品である油揚げに卵を加えることで必須アミノ酸を豊かに確保し、さらに脂質にも一定の注目を置くことで、スタミナの本体である持久力につながるエネルギーを確保します。ネギはビタミンCを、きんぴらなどの根菜類は気合いと根性を供給します(笑)。


【汁物:カボチャの味噌汁】
◆カボチャ----25g(冷凍素材も可)
◆玉ねぎ----少々(1/8個くらい)
◆あさつき----適宜
◆ダシ昆布----少々
◆水----お椀6〜7分目
◆酒----少々
◆味噌----10g
◆七味唐辛子----適宜
上記材料はお椀一杯分を想定して書いていますが、少量では満足に煮ることができませんので、4人前くらいは同時に作ってください。


カボチャは5mm厚程度。玉ねぎは薄切り。鍋に水を入れダシ昆布を静めて20分ほど置き、一煮立ちさせて取り出し(取り出さなくても可)、玉ねぎを入れて 2〜3分、さらにカボチャを加えて柔らかくなるまで煮る。味噌を鍋の中のダシ少量と清酒少量で溶いて鍋に加えて火を止めます。椀に注ぎ、あさつきの小口切りを散らしてできあがり。食べる時に好みで七味唐辛子を振っていただきます。


この栄養ポイントはカボチャのβ- カロテンです。これは丼のきんぴらに含まれる少量のニンジンだけではカバーしきれないので、こちらで取っていくことにします。味の面では、わずかに清酒を加えて一種の鍋風味を加味することで、鰹節などの動物性の旨味に欠ける部分を補っています。


【付け合わせ:酸味一体ど根性小鉢】
◆山芋
◆オクラ
◆めかぶ
◆醤油
梅肉
各適宜


山芋は太めの千切り。オクラは小口切り。めかぶは細切りあるいはみじん。それらを混ぜ、適宜の醤油で和えて味を付けて小鉢に盛り、梅肉適宜をトッピングする。山芋・オクラ・めかぶの粘り(粘着多糖類)と梅肉の酸で、栄養とともに免疫力の向上も目指します。
【香の物:ラッキョウ漬け】
ラッキョウはの香味成分である硫化アリルは血液サラサラ効果が期待できるほか、ビタミンB1の吸収を高める効果がありますから、ラッキョウと玄米はベストマッチングです。


以上で、菜食でありながら体育会系の空腹もしっかり満たせるスタミナ定食の完成です。押忍!!