「雨を活かすだけでなく、借りたら返す循環の暮らし作り」by id:SweetJelly


祖母が教えてくれたことの一つに、借りた物はすぐにきちんとお返しするんだよ、いつまでも借りたままにしておくと、物が帰りたがって他の物まで連れて行こうとするから貧乏になってしまうんだよ、というのがありました。
窓の外の雨を見つめながら考えました。雨水は大切な資源です。最近は雨水も無駄にせずに活かして使う施設が増えてきました。でもちょっと待って。天からお借りした雨水はどこに返せばいいのでしょう。雨水をトイレなどに使う工夫はとてもいいことですが、それを下水に流していたら、ちゃんとお返ししたことになるのでしょうか。雨水の活用はとてもいいことですが、使った後が下水行きになる使い方だけでは、まだ本当に雨水を生かし切っているとは言えないと思えてきました。
やはり大地に降った雨は、使い終わったら大地にお返しするのが理想です。そこで考えてみました。植木の水やりや夏の打ち水などに、私はどのくらいの水を使うだろうって。植木の水やりは、4リットルの如雨露八分目くらいを二杯。合計6リットルくらいでしょうか。夏の打ち水も 4リットルのバケツ八分目くらいを二〜三杯で6リットルから9リットル。多めに見積もって、夏なら一日で15リットルくらいを撒いています。
もし東京の全ご家庭が15リットルの雨水を貯めたとすると、東京の世帯数が5,879,636世帯(H7年国勢調査)ですから、×15リットルで88194.54キロリットル。すごい貯水量ですね。
「緑のダム」というのがあります。森林は人間が作るダムよりも多くの水を貯めているというのがそれです。都民全員が雨水をちょっとずつ溜めて、それで植木の水をまかなったり打ち水をしていったりすれば、東京の中に一日当たりおよそ9万トンの貯水量を持つ「緑のダム」が生まれたのと同じことになります。そういう、雨を活かすだけでなく、借りたら返す循環の暮らし作りがしたいなぁと家族に相談したら、雨水を溜めるタンクを取り付けてみようかという話になりました。去年のエコ・ルポで雨水タンク設置のルポを読んで、ずっと憧れていたいましたが、わが家でも実現することになりそうです。
天からの恵みをきちんとお返しして行けたら、きっと運気もうなぎ登りになると思います。いいこといっぱいありそうです。


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