「今年も元気に芽を吹いた庭のチューリップ」by id:tough


わが家の庭では、チューリップが野生化しています。野生化というと大げさですが、植えてそのままになっているチューリップの一団があるのです。花を適当な時期に摘んでやると、土の中でいい球根が育つらしく、ほったらかしなのに翌年ちゃんと芽を吹きます。
それが今年もかわいい芽を吹いてくれました。年々暖冬傾向が強まり、こういう寒さに曝さないと発芽しない植物は危機を迎えていると思われますが、少なくともわが家では、今のところ人間が全く手を加えない状態でも、無事こうして芽吹いてくれています。
ほんの数年前まで、地球温暖化なんて嘘だ、政治の策略だといった話がまことしやかに語られていました。私ももしかしたらそうなのかと思っていました。しかし、今は、確実に地球規模の気候変動が起きている、少しでも温暖化を防ぎたいと思わざるを得ない状態になっています。地球の危機を肌身で感じざるを得ない状態です。
わが家では省エネを考える時、いつもこの庭のチューリップを思い起こします。あいつらのためにも温暖化を防がなければというのが、家族みんなの暗黙の合言葉のようになっています。母などは、無駄な電気はもったいないと言うべき時、電気を無駄にするとチューリップが泣くよ、なんて言うことがあるくらいです。
なにはともあれ、今年も無事芽が出てきました。四季がきちんと巡る日本を、春夏秋冬それぞれの命の営みが狂わない国を守りたいと思います。それが地球全体を守ることにつながります。そんなことを考えながら、わが家の庭に訪れた小さな春を見つめました。


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