「妹は明日受験なんです!」by id:Yuny


前の家で5人家族で暮らしていたときのこと。アパート暮らしで家が狭くて、電話が鳴ると全室から受話機を取れるような状態でした(当時の電話に子機はありませんでした)。
某高校入試前日。あとはまあ、やるだけだ、と思って、一家でお休みなさーい、と消灯し……就寝。
真夜中0時。突然、電話が鳴り出しました。
何があったんだろう? と思った瞬間、電話を取った姉がひとこと、ふたこと。
「……こんな時間に何考えてるんですか? 妹は明日受験なんです!」がちゃん。
次の日の夕食時に聞いてみると、怪しいいたずら電話だったとのこと。一応、電話先の人は「ごめんなさい」と謝ってはいたのだとか。
でも、見知らぬ人に怒ってくれた姉の存在は、あの受験シーズンに本当に心強かったのを覚えています。なお、姉の存在感のおかげもあって、高校は受験校すべてに合格し、第一志望に入学しました。勉強を教えてもらった、とかは特に無いのですが、本当に姉は力になってくれました。
今は家を引っ越してしまいましたが、各自に部屋が出来てから、少し家族の間の会話が減ったかな、と思ったりもしました。家って、家族の距離を作ったりもするんですね。


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