ノミネート賞

「木を増やす・グミの挿し木実験」by id:momokuri3


イエはてなで紹介されていた「World Tanabata Action」は「7月7日だけでなく、4月〜9月のいつでも参加できます」とのことでしたので、遅ればせながら夏の休暇を利用して参加させていただくことにしました。


http://www.nice1.gr.jp/wta/index.html


植えたのはグミです。庭に食べられる実を付ける木を植える。そこに小鳥を呼ぶ。そういうのが夢だったからです。調べてみると、グミは挿し木で増やせるとのことでした。そして挿し木の適期は2〜3月か6〜9月とあります。ちょうどお盆休みがジャストミートです。


さっそく挿し穂探しです。私は散歩が好きで、あちこちのお庭の植物にチェックを入れていましたので、グミの木があるお宅を数軒知っています。そこを訪問して、挿し穂を分けていただけないかとお願いに出かけることにしました。


しかし3軒あたりを付けて出かけたのですが、最初の2軒はお留守でした。お盆休みですから、突然訪問しても、先方もお出かけのことが多いのですね。最後の一軒はちょっと離れた場所でしたが、そのままてくてく歩いて行ってみると、知らない間に改築工事が行われていました。庭は掘り返されて、木が一本もなくなってしまっています。もしかしたら元のご家族は引っ越されてしまったのかもしれません。私の記憶ではまだそんなに古くない、きれいな家だったと思います。不動産の売却に伴う建て替えの資源浪費の問題は国家的課題ではないか、等と考えてしまいました。


おっと余談になりました。そんなわけで全てあてが外れて意気消沈して家に帰ると、父が「グミを探してるんだって?」と声をかけてくれたので、あてにしていた家が全部だめだったと報告すると、知り合いの家にあったはずだから聞いてやるとのこと。さっそく電話で確認をしてくれ、翌日挿し穂をいただきに参上することにしました。


広口瓶に発根促進剤として「メネデール」を100倍に薄めた水を入れ、途中で手みやげ用に買ったお菓子を持ってうかがうと、すぐに快く今年伸びた挿し木に適した枝を数本切ってきてくれました。その場でカッターでカットしてネットで見た通りの挿し穂を作り、瓶に入れて用意しておいたメネデール100倍水溶液に差して持ち帰りました。


もちろんサミットに合わせた「World Tanabata Action」という行事に参加するための植樹であること、イエはてなの「ECO ACTION 2008 Summer」にそのリポートを投稿させていただくことをお話しして、しっかりイエはてなのPRもしてきました。サプリ本もお贈りする約束をして、先日発送しました。


家に帰り、早速苗床に挿していきました。挿し木は枝の切り口が直接土に触れますから、使う土は雑菌の心配が少ない清潔な物を使う必要があります。何という種類の土かはよくわかりませんでしたが「挿し木用の土」と称して売られていた土を使用しました。バーミキュライトみたいな感じの土です。バーミキュライトはその原料となる蛭石の鉱脈とアスベストの鉱脈が近いことがあり、産地によってはアスベストが含まれる可能性があります。そのため、その心配がない鉱脈産出の物を選ぶ必要がありますが、市販品はどうもそのへんがはっきりしません。一応念のため、袋の状態で水を含ませ、粉が飛散しないようにしてから苗床にする容器に移しました。


あとは直射日光を避け、風や振動などで挿し穂がぐらつかないような場所を選んで置いておけば完成のはず…です。水やりは土の表面が乾いてから、土が湿っている状態なら無理に追加しない方がいいと書かれていましたので、一応今はそのように管理しています。初心者がやったことなのでうまく発根してくれるか、発根したとしてうまく根付いてくれるかは、今のところまだわかりません。でも、うまくいけば数年後には、わが家にもグミが実るかもしれません。大きく育ててグミ酒にしたりジャムを作ったりして楽しみたいと思います。そしてもちろん一部は鳥たちの分け前にします。挿し穂をくれたお宅の方が、ヒヨドリが来ると言っていました。わが家にもぜひ呼びたいものだと思います。


ところで、私は必ずしも木を植えることが地球環境を保全することにつながるとは思っていません。植物は本来自然に生えてくるものであり、そうした自然に生えてきた命を守っていくことこそが本当の自然保護のあり方なのだと考えています。人工的な植樹に効果があるとすれば、それは自分が植えた植物への愛着を通して自然を守っていきたいという心が育っていくことでしょう。ですから、他人が植えた木を見ているだけでは、そういう心は育ちにくいと思います。


やはり、木は自分で植えてこそ意義があります。皆さんもぜひ、ご自身の手で何かを植えてみてください。きっとその経験が、本来あるべき自然をあるがままに守っていきたいという気持ちにつながってくると思います。


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