■“エコ・ルポ”ECO ACTION 2008 Summer[ルポ例]

「徹底節電プランで環境を守る」by id:YuzuPON


電気は手軽なエネルギーですが、今はまだそのほとんどが、将来に危険と放射性廃棄物の無理難題を押しつける原子力か、枯渇寸前の化石燃料に頼る火力か、大規模な自然破壊によってしか成し得ない水力に頼っています。作ってしまった物はありがたく使わせてもらうにしても、これ以上の新たな原子力や火力や水力の発電所は、できるだけ作りたくありません。だからわが家では、徹底的に電気の消費量にこだわります。
具体的には、まず屋内配線の漏電チェックです。これは定期的に保安点検が来てくれますし、電気工事店に依頼しても行えます。漏電は電気が無駄に漏れていることですから、まずそこからしっかり確かめていきましょう。
うちの場合、屋内配線は文句なく合格でしたが、テーブルタップなどを取り付けると、その先に電気製品がつながっていなくても、だいぶ絶縁が下がることが確認されました。便利だからと気軽に使っていたテーブルタップが、わずかとはいえ、無駄な電気を消費していたのでした。できるだけテーブルタップに頼らない電気製品の利用が大切ということがよく分かりました。
また、冷蔵庫など長期間コンセントに差しっぱなしにしている物は、プラグにホコリが付着していると、それだけで絶縁性能が低下します。安全のためだけでなく節電のためにも、コンセントのホコリ防止は重要です。
続いては電気の使用量のチェックです。電力会社によって違うかもしれませんが、東京電力の場合「三段階料金」というのが採用されていて、電力消費の段階が上がっていくごとに料金単価が上がっていきます。
第1段階はナショナル・ミニマム(最低生活水準)料金と考えられる低価格な料金。第2段階は現代生活の標準的な使用量をふまえた標準的な料金、第3段階はちょっと使いすぎだろうという警告を含むような割高な料金です。
さすがにナショナル・ミニマムで暮らすのは無理がありますが、何としても電気料金は第2段階までで抑えることがわが家の至上命令です。それもどこまでナショナル・ミニマムの第1段階に近付けられるかが勝負です。第1段階料金が適用されるのは、月120kW/hまで。月30日として一日あたり4kW/h。電気のメーターを見ながら一日の電気使用量をチェックして、どの程度超えているのか、どこを節約できるのかを知恵を絞って考えます。
何となく雰囲気の節電では、どの程度効果があるのかいまいちわからず励みがありません。でも数値をチェックしながらの具体的な節電計画は面倒ですが、そのぶん励みがあって楽しいものです。皆さんのご家庭でも、ぜひ一日あたりの電気の使用量チェックを、一度やってみてください。節電に対する意識が少し変わってくると思います。


(参考URL例)
東京電力 : 「電気ご使用量のお知らせ」の読み方
http://www.tepco.co.jp/e-rates/custom/kihon/ryoukin/index-j.html


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