「こどもの日は大人になったら両親に感謝する日」by id:Cocoa


高校の時、先生が授業の合間の雑談で、そろそろゴールデンウィークだなぁ、とおっしゃいました。そして、お前らこどもの日って何をする日か知ってるか?と続けました。みんな、鯉のぼりを上げる日とか、五月人形を飾る日とか、柏餅を食べる日等々と答えましたが、先生は笑いながら、あとで図書室に行って六法全書を読んでおけ、祝日法というのがあるからとだけおっしゃって、また授業に戻りました。
しばらくそんなことは忘れていました。大学の時ふと思い出して、祝日法を調べてみました。そうしたらそこにはこう書かれていました。
「こどもの日 五月五日 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。」
こどもの日は、子供を大切にするだけでなく、母に感謝する日でもあったんですね。それを知ってから、私はこどもの日を「両親の日」と考えるようになりました。母だけでは子供は生まれませんから父にも感謝。両親の日です。
大人になった私にとってのこどもの日は、私を生み、育ててくれた両親に感謝して、恩返しをする日に変わりました。たいしたことはできませんが、ゴールデンウィークに旅行をプレゼントしたり、父が忙しくて疲れていそうな年は近くで楽しんでもらえる映画などをプレゼントして、恋人時代に戻って楽しんでもらっています。
でも今年は両親からちょっと違うリクエストが来ました。今年は家族三人で家で過ごそう、お前(私)の作る柏餅を食べてみたい、と言うのです。え゛ー、私そんなの作ったことないですよぅ。そろそろ両親としては、仕事仕事でまるで色気のない娘を心配して、お嫁に行っても大丈夫なように経験を積ませたいと思いはじめているようです。
でもここで素直にはいと言わないと感謝の日になりませんから、料理上手な友だちに教えてもらって、なんとか両親に安心してもらえる柏餅を作るべく計画中です。このいわしで味噌餡の柏餅もあると知ったので、それにも挑戦してみるつもりです。おいしいお茶の入れ方もよく研究して、今年のこどもの日は家族で和風のティーパーティーです。お父様、お母様、こんなに成長したあなたたちの娘を見てください、って言えるかなぁ(はぁと)。


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