「隠れ旧暦趣味!!」by id:TomCat


イエはてなに参加し始めてから、季節の色々なことに興味を持つようになりました。で、気が付いたことは、伝統行事のほとんどは旧暦でやらないと意味が薄れるということ。


たとえば桃の節句と言いますが、桃の花の見頃はちょうど今ぐらいですよね。実は昨日(4月8日)が旧暦で言うところの3月3日でした。


また七夕も今の暦でやってしまうとまだ梅雨明け前の地域が多く、毎年織り姫と彦星のデートは不発に終わってしまいます。やっぱりあれは、天上に夏の大三角が輝く真夏にやるべきだと思います。


重陽節句もまた同じ。9月9日は秋の大切な節句ですが、まだその頃は残暑も残暑。秋限定のビールは出回りはじめているけれど、それを夕涼みで飲むと言った季節です。菊だってそのために特別に日照を調整して咲かせなければまだ咲きません。だから「菊の節句」がマイナーになってしまったんだと思います。


こんなふうに、新暦に日本の伝統行事を合わせていくのは、とても無理があるんですよ。そこで、社会と関わる部分では新暦で暮らしながらも、プライベートなことは旧暦で考えていくという「隠れ旧暦主義(趣味)」でいったらどうかと考え始めたんです。

そんな時、この本に出会いました。

陰暦暮らし

陰暦暮らし

そこからわが意を得たりと、私の隠れ旧暦趣味生活が始まりました。まだ旧暦初心者ですが、実際にやってみると、これは楽しいですよ。季節と暮らしの距離がグッと近付きます。


今日は旧暦で言うと何月何日? なんていうのは、ネットで簡単に調べられます。たとえばこんなサイト。
http://www.ajnet.ne.jp/dairy/


他にも「旧暦カレンダー」などのキーワードで検索すればたくさん見つかります。


ちなみにこれからの行事をちょっと書いておくと、
* 旧暦の端午の節句→6月8日(日)
* 旧暦の七夕→8月7日(木)
* 旧暦の重陽節句→10月7日(火)
なんていう感じになります。


旧暦で季節の行事を体感すると、行事の由来や意義などの蘊蓄も、本当の生きた知識として記憶にとどまっていきます。これは楽しいです。この楽しさは趣味になります。今日は旧暦で言うと何月何日? を意識しながら暮らす「隠れ旧暦趣味」、お勧めです。


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