「ダイニングテーブルのお城」by id:asukab


ダイニングテーブルの上は、わたしのくつろぎ空間です。手紙を書いたり、本を読んだり、花を飾ったり、編み物をしたり。でも、ダイニングテーブルの下は、子どもたちのお城でした。
子どもはなぜなのか、時として狭い場所を好みます。本棚と壁の間、ベッドと置物テーブルの隙間など、思いもよらない小さな空間に入り込みなにやら遊んでいることが多いのでした。そんな彼らのお気に入り空間のひとつに「テーブルの下」がありました。上で大人が作業をしている間に、子どもは下に入り込み、宝物を一同に運び入れ、自分だけのお楽しみ空間を作り出していました、まるでそこが自分のお城でもあるかのように。
たとえばシーツや反物のような長い布を机の上からふんわりかけてあげると、ただのテーブルの下はたちまちプライベート空間に変わります。そこに古い毛布やマットを敷きクッションを置いて、読書をすることもありました。たとえば縦横1メートルぐらいの小さなテーブルだったら、テーブルの形ごと布でテントを作ってあげ、射光用に窓をつけたり、ポケットをつけたりすると、本当に子どものお城になります。
この遊びをしていたのは、何歳ぐらいまでだったのかなと振り返りました。テーブルの下の落書きから推測して小学低学年ぐらいまでは、ここに入り込んでいたような気がします。


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