「母が踊りのお師匠様になる恐怖のお仕置き!」by id:SweetJelly


母は、お弟子さんはとっていませんが、なんと日舞の先生になれる資格を持っています。私は大変なわがままな子供で、なかなか親の言うことを聞きませんでした。そうするといつもお稽古するよと言って、私に無理矢理踊りの稽古をさせるのです。
母の稽古はとても厳しく、何度も何度も、そこ違う、何度言ったらわかるんだいなどと怒鳴られます。べそをかきながらやっとできるようになると、母は私を抱き寄せて、お前はこんな厳しい稽古についてこられるほど素直な子なのに、なぜさっきはお母さんの言うことを聞けなかったんだい、と諭してくれるのです。今思えばいい母ですが、やはり子供にとっては恐い恐いお仕置きでした。
かなり大きくなってからも、母の言うことが素直に聞けないと、そろそろ踊りの稽古をしようかねと脅かされました。おかげさまで今ではちょっとくらいなら踊れます。お仕置きだけで踊れるようになるなんて、私がどんなに悪い子だったかよくわかります(笑)。


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