「家族と友達と、イエで過ごした夏の思い出」

#015テーマ
「家族と友達と、イエで過ごした夏の思い出」


さて、今日は“ディア・ライフ”#015の語らいのスタートです。イエと暮らしをめぐるショート・エッセイ、今回のテーマは「家族と友達と、イエで過ごした夏の思い出」。夏がくれば思い出す……あなたのイエの記憶って何ですか? うちならではの夏の風物詩、ベランダでビニールプールや庭で流しそうめんなど子どもの頃の思い出、友達と夏休みを過ごした時間……。友達を呼んでバーベキューや大花火パーティーなど、最近のエピソードもぜひ! お子さんがいらっしゃる方は子どもたちとの楽しい時間が綴られるかもしれませんね。幸せな夏の記憶をたぐりながら、今回はどんな愛しい物語がよみがえるでしょうか、みなさまからのメッセージを楽しみにお待ちしています!


“アイデア・タイトル”
貸し菜園で育てた夏野菜でカレーライス!!」by hazama


“メッセージ”
夏のイエでの思い出、これまでにもずいぶん書かせていただいて、忘れてしまっているわが家でのワンシーンってなかったかなぁ……と、今回、弟に電話してみました。すると、ありました! そうそう、私たちが小学から中学生の頃の数年、両親が近くの貸し菜園を借りていて、休みの日にはおばあちゃんも来てくれて、家族総出で野菜を育てていました。とりわけ夏休みはよく菜園に行って、わさわさとなる夏野菜の収穫で、キッチンに野菜が山盛りでしたw


ナス、キュウリ、ウリ、ピーマン、トマト、トウモロコシ……。しかし、私たち姉弟には、収穫の面白さとは別に、実際に食べるのが楽しみだったのはトウモロコシくらい。ぜいたくな話ですが、子どもには夏野菜のお漬けものやサラダなどの料理は、大喜びするほど食指をそそられるものではなかったんですね。


そんなある日、たくさんの野菜を前に、レシピに困り気味の母が「今日はこれで何作ろうか?」と私たちにたずねたのです。そこで弟がとっさに答えたのが、「カレー!!」。今では、夏野菜カレーなど普通に楽しまれていますが、当時はそんな発想はなかったものです。「ナスやトマトでカレーライスにするの!?」と、母は戸惑いながら、仕方がないなぁといった感じで作りはじめました。


さすがにキュウリは入りませんでしたが、ナスとピーマンとトマトがたっぷりのカレー。しかも、わが家では「カレーはコロコロの牛肉」ということになっていて、挽き肉やチキンという考えはまったくありません。いつものように牛肉で(笑)。煮込んだトマトというのも、馴染みのないもので、ちょっとおそるおそるな感じで口に運びましたが、これが「オイシイ!!」。私たち子どもにも大好評。


父も少し遅く仕事から帰ってきて、ナンダコレ!?みたいな顔をしながら食べて、「これうまいな! そうか、うちでとれた野菜かぁ」。ちょっとびっくり、とてもうれしそうにおかわりしていたのを覚えています。


今思えば、カレーといえばニンジン、ジャガイモ、タマネギというのが普通だった当時はとても新鮮で美味しかった夏野菜カレー。子どもの頃から料理に興味を持ち、その後料理人になった弟の、先見の明であったかも知れない! それからしばらく、菜園でとれた夏野菜でカレーというのがわが家の夏の恒例でしたね〜。やがて、夏野菜カレーは広く親しまれるようになりましたが、あれはたしかにうちの味。さすがに母も今は、挽き肉やチキンで作ることを覚えています(笑)。



※今回の「人力検索」ご投稿は7月19日(火)正午で終了とさせて頂きます。
※今回のピックアップ賞は7月19日(火)に「イエはてな」にて発表いたします。
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