祝4周年スペシャル -1 YEAR LIFE SUPPL. CALENDAR!- アイデア例

“アイデア・タイトル”
「暦で一年の季節を楽しむ〈節月会〉」
by hazama


“メッセージ”


今年の私の通年サプリは「毎月朔日に作るカレンダー&ひとこと日記」。暦の「二十四節気」や「七十二候」も書き入れています。そこには、日付の数字に追われるスケジュール帳とは別の、自然の気候や植物や生命が営む時が流れていて、これまで思いも寄せなかった季節の動きを知り、この毎月のサプリは本当によかったと実感しています。


そこで、今度はその暦カレンダーからイエ行事も定例にしてみたいと、〈節月会〉を考えました。普通は一年「二十四節気」で季節があらわされますが、月に二回の行事は慌ただしいので、「正節」と「中気」からなる二十四の節気から十二の「正節」の日に合わせて、毎月家族や友人と過ごす季節の会、いかがでしょう。この「正節」を区切りとする月を「節月」といいます。あらためて「正節」をひもといてみて、こんな感じのプランになりました。


■1月5日 小寒
お正月を越して、寒さが増す「寒の入り」。この日から「節分」までの30日間を「寒の内」といい、寒風と降雪の頃。体を内からあたためる健康料理の会食などどうでしょう。ショウガ、小豆、蕪などを使ってポカポカのご馳走。またお寺の井戸などから「寒の水」をいただいてきて、お茶や葛湯もいいですね。


■2月4日 立春
暦では「立春」が一年の始め。この日、入口に「立春大吉」と書いた紙札を貼る禅寺の習慣と併せて、わが家では「書き初め会」を。「立春大吉」の文字は左右対称で縁起が良く、家内安全、無病息災のおまじないといわれています。お札として厳寒に貼った後は、二日前の「節分」でまいた豆を使って、お菓子や煮物作りも楽しみたいです。


■3月6日 啓蟄
啓は「ひらく」、蟄(ちつ)は「土中で冬ごもりしている虫」の意味。大地が暖まり冬眠していた虫が、春の訪れを感じて穴から出てくる頃です。そしてちょうど八百屋さんに山菜が並び始める頃。冬を過ごした早春の土の香りとともに、「山菜で初物会」なんていいかも。


■4月5日 清明
春先の清らかでいきいきとした自然を表した「清浄明潔」という語を略した「清明」。桜の花の頃でもあります。万物が若返り、清々しく美しい季節。沖縄では「清明祭(シーミー)」といって、墓前に親族が集い、お酒・お茶・お重をお供えした後、そこでご馳走をいただくという習慣があるそうです。墓前でなくとも、明るい自然の下で、家族で新しく芽吹いた自然に感謝しながら「春のお重ピクニック」などいいですね。


■5月6日 立夏
八十八夜から数日。まさに新緑きらきらの季節。この日、この月はぜひ緑を存分に楽しみたい。自然公園をお散歩、スナップしたりスケッチしたり。そして、イエの中やまわりにも「緑のしつらい」をたくさん。私は「立夏」の日に「玄関に緑を活ける」ことに挑戦してみたいと思っています。


■6月6日 芒種
芒(のぎ)のある穀物、稲や麦など穂の出る穀物の種をまく季節という意味。田植えなど実際にはもう少し早い時期ですが、この日は五穀の豊穣を祈りつつ、はじめて「穀物料理の会」をしてみたいと考えました。雑穀の料理やサラダをいろいろ作って。ライスプディングにも挑戦してみたい!


■7月7日 小暑
ちょうど七夕の頃、暑さがどんどん本格的になってくる時季。この日は、暑い夏に少しでも涼をとってもらう手作りグッズの「暑中お見舞い」を作りはじめようと思います。これまで、簡単な和紙扇子やひんやりアイピローなどを作って親しい友人に送ってきましたが、来年は何にしようか、考えるのも楽しみ。家族でそんな手作りの時間もいいですね。


■8月7日 立秋
「暦の上では秋ですが、まだ暑さ厳しく」という、暦の中でも一番実際の季節との差が大きく感じる頃です(笑)。この日から「残暑お見舞い」になるそうですが、まだ夏真っ盛り。わが家で唯一、この季節に秋の模様といえば「夏の着物」なんですよね。やっぱり昔の着物は暦に合わせて作られていて。季節先取りはお洒落の要素でもあります。秋の草花が描かれた夏着物を着て、着物友達と集う日にしましょうか……。


■9月8日 白露
草の葉に白い露が結ぶという意味。野にはススキの穂が姿を見せ、本格的な秋の到来を告げる頃。やはり秋といえば菊、せっかくですから9月9日に「重陽節句・菊の節句」を祝います。わが家では、菊酒、菊のお料理、葉菊のポプリ作りと、毎年の行事です。みなさまもさやかな初秋の風を感じながら「菊の節句会」をぜひ。


■10月8日 寒露
寒露」とは、晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のこと。秋の長雨が終わり秋本番、五穀の収穫もたけなわに。すでに「衣替え」の季節になっていますが、この日は「お部屋を秋色に模様替え」しようかしら。うちは一人暮らしですが、ご家族みんなでお部屋の衣替えはいかがでしょう。


■11月7日 立冬
冬の始まりを意味する「立冬」。朝夕肌寒くなってきて、私も毎年この頃になるとお部屋で巣籠り気分を楽しみはじめます。この日には、あたたかなブランケットでも出してきて、「お部屋で読書会」など。友達と一緒に過ごせたら、最近のお気に入り本や画集を持ち寄って。秋の夜長から冬にかけてのじっくり読書を充実させる日にできたらと思っています。


■12月7日 大雪
山だけでなく、平野にも雪の季節。冬の寒さが日ごとに加わってきます。ちょうどこの頃、京都のお寺などでは「大根だき」行事が風物詩。大鍋であつあつの大根だき、みんなで寄りあって美味しくあたたまる冬ならではの行事をわが家でも。「冬至」に少し先駆けて、かぼちゃ料理や柚子湯も楽しみはじめたいですね。


こうして考えてみた月に一度の〈節月会〉カレンダー。「正節」を軸にしてみたら、季節の暮らしも新しいものをとり入れられて、少し新鮮になったような気がします。あまりポピュラーでない節気も、〈節月会〉で心にとめて楽しんでみる、こんなカレンダーいかがでしょうか?


(参考サイト)
「日本の行事・暦」
http://koyomigyouji.com/index.html
ウィキペディア二十四節気
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E5%8D%81%E5%9B%9B%E7%AF%80%E6%B0%97#.E6.9A.A6.E6.9C.88.E3.81.A8.E7.AF.80.E6.9C.88


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※今回の「いわし」ご投稿は11月8日(月)正午で終了とさせて頂きます。
※今回のピックアップ賞は11月9日(火)に「イエはてな」にて発表いたします。
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