「一枚の写真に焼きつけられた、わが家の小さな物語」

#003テーマ
「一枚の写真に焼きつけられた、わが家の小さな物語」


さて、今日は“ディア・ライフ”#003の語らいのスタートです。イエと家族をめぐるショート・エッセイ、今回のお題は「一枚の写真に焼きつけられた、わが家の小さな物語」。写真がキーになっていますが、写真自体をご投稿頂くのではなく、写真に残っているひとコマのエピソードを綴って頂くというテーマです。お部屋に飾ってあるスナップでも、心に忘れられない一枚でも、またよろしければアルバムをひもといて家族の歩みを思い出しながら……ぜひみなさまのイエの小さな物語を聞かせてくださいませんか? 写真に写ったその光景とともに、胸にも焼きついているあの日あの時。今回も幸せなエピソードがさまざまに綴られることでしょう。みなさまからのメッセージ、楽しみにお待ちしています!


“アイデア・タイトル”
「新しいイエのこけら落とし?!姉弟の歌謡ショー・アルバム」
by hazama


“メッセージ”

一枚どころかフィルムでワンロールほども残っている思い出写真なのですが、今でも家族の語り草になっているアルバムのページがあります。小学2年生の私と、幼稚園年少組の弟が、二人で衣裳をまとって歌い踊っている、爆笑手作り歌謡ショー! そう、忘れもしません、今の実家であるイエを父が購入して、新しいイエに越してきたばかりの頃。あんまりうれしくて、当時は客間としてソファセットが置かれた部屋で「歌います!」と私が計画したのでした(笑)。


衣裳はほとんど父と母の洋服や帽子。音楽はテレビから録音したカセットテープ。観客である父母のソファだけ残して、あとのものは部屋の脇へ押しやり、カーペットの床がステージです。一番笑えるのは、二人で沢田研二さんの「勝手にしやがれ」を父の背広で歌い、帽子を投げているところ(爆)。ここでは、父がキメの写真を撮ると言って、何度も帽子を投げさせられたのを覚えています〜。弟がナゼかパンツ一丁に首から風呂敷をマントにして「ガチャマン」を歌っているそのハリキリようも、風呂敷マントを後ろから持ってヒラヒラさせている私の演出も我ながらナイスです〜。


母のお出掛けワンピースやショールを衣裳に、キャンディーズピンクレディーもいっぱい歌って……。その時に忘れられなかったことがひとつ。普段は洋服箪笥やドレッサーの引き出しはさわるだけで怒られるのに、その歌謡ショーの計画中だけは、洋服やアクセサリーをいくら引っ張り出しても、一切何も言われなかった。今思えば、おそらく父が母に、いいから黙って見ておけと言ってくれたんだと思います。そして、父も母も、このズッコケ歌謡ショーを惜しみない拍手と笑いで思い切り楽しんでくれた。そのステージと観客の興奮(?!)が写真いっぱいに写っていますw


この手作り歌謡ショーは、思えば私がはじめて計画した「イエ・イベント」かも! 新築祝いの景気づけにもなったのかな〜? その後も一家はこのイエで元気いっぱいに育ち、古くなってリフォームの手を加えながらも、お盆やお正月に家族全員が集まってはイエ・イベントに興じる場所として現役です!


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※今回の「いわし」ご投稿は7月20日(火)正午で終了とさせて頂きます。
※今回のピックアップ賞は7月20日(火)に「イエはてな」にて発表いたします。
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