「サリーのコレクション」by id:Cocoa


以前、「大量でうれしい!困った?我が家にたくさんあるモノ」のテーマの時に「布だらけ、端切れだらけ」と書きましたが、そんな布好きが高じて始まったのがサリー、インドの民族衣装のコレクションです。はじまりは、たまたま手に入れた一枚のインドの布でした。サリーは幅約110cm、長さ5〜6mの一枚の布で出来ています。とても美しい布だったので、最初は部屋に飾っていました。独特の模様が私をまだ見ぬ異国にいざなってくれるようでした。
時が経つに連れて、次第にそれを着てみたいという気持ちが強くなってきました。幸いネットで探すと着方の解説はたくさん見つかります。最初は全然上手く着られなくて、とても人様にはお見せ出来ない恰好にしかなりませんでしたが、それでも美しい布を身にまとう気持ちは何とも言えないものでした。
だんだん着方に慣れてきて、なんとか格好が付くようになってきたので、ためしに友達が来た時に見てもらったら、綺麗、可愛いと大絶賛してくれました。もちろん私ではなく、サリーのことなんですが。
サリーには何通りもの着こなし方があります。動きが自由な日常生活向けのカジュアルな着方から、布の美しさを最大限に生かしたパーティードレスのような着こなしまで、それは様々です。そしてサリーの布もまた様々。一枚一枚一点製作かと思うくらい多彩な布があります。素材もコットンありシルクありポリエステルあり、模様もプリントされた物もあれば織り模様の物もあり、さらに刺繍で仕上げられた手の込んだ物もあります。
色んな着こなし方を覚えて行くにしたがって、段々色んなサリーも欲しくなってきました。お高い物はとても買えませんが、コットンのプリントなら1枚2000円台から見つかります。これなら普段着を買う感覚で買えちゃうではありませんか。しかもサリーはフリーサイズですから、通販で買ってもサイズの失敗がありません。わーこれ可愛いなどと衝動買いしているうちに、どんどん貯まってしまいました。
もちろん普段それを着て近所を歩く勇気はありませんが、カジュアルなパーティーなどの時に会場で着替えるなら大丈夫。本式の着方としては、上半身にチョリというブラウスを着て、下半身には専用のペチコートをまといますが、私はチョリの代わりに無地丸首のピタT、下半身はスパッツですから、これなら男性のいない所ならどこでも着替えOKです。ただしペチコートは腰の部分でサリーのスカート部分を支える大切な役目を持っていますので、使わない場合は別途腰紐を用意します。
こんな感じで、近頃はすっかりナンチャッテ印度娘が定着してきました。ごくたまにですが、友達にも着付けて、一緒に街に出ることもあります。すれ違う人がオッという感じで振り向いてくれるのがちょっと快感。本物のインドの人とすれ違うと穴があったら入りたくなってしまいますが、ちゃんと着こなせている自信が有れば、声をかけられても胸を張ってサリー大好き!と言えます。
サリー好きが高じて、最近はインドに関する本とか、色んなインドの小物も増えてきました。インドは広い国ですから地域によって大きく文化が違います。インド育ちの人が見たら、きっとかなりちぐはぐな部屋になっていると思いますが、それはこれから段々勉強していくとします…。
なお、収納については、布ですからどんなに増えても収納の苦労はありません。逆に、しまうことより、飾ることの方を考えています。お安いサリーなら、着るには軽やかさと光沢感があるポリエステル、飾るなら布の質感がしっかりしているコットンがお勧めです。
先日、持っているサリーを全部引っ張り出して、床いっぱいに広げてサリーに埋もれてみる一人イベントをやってみました。美しい布達に包まれて夢心地。こんな幸せってほかにない!というくらいの素晴らしい幸せを味わいました。普通の服に比べて身につける機会が少ないサリーですから、こんな風に色々と工夫して、愛する布達と接する機会を増やしていきたいと思っています。


»このいわしのツリーはコチラから