甘酸っぱいあの日の思い出、あなたの初恋物語

#045 お題
甘酸っぱいあの日の思い出、あなたの初恋物語」を教えて下さい


“ルポ・タイトル”
「はじめてのお泊まりは小学2年生?!」by ハザマ


このお話、ちょっとだけ書いたことがあるのですが、今年のお正月につづきになる出来事があったのです。あれはまだ幼い小学2年生の時。初恋といっていいのかどうかわからないけれど、男の子にはじめてドキドキした思い出です。


同じクラスのK君ととっても仲良しで、両親も知り合いだったことから、ある日どういういきさつだったか、お泊りで遊びに行くことになったのです。ウェルカムのおもてなしには、お母様が和室で手作りのおしること塩昆布と日本茶できちんと迎えてくれたのが忘れられないな…。なんて素敵なお母さんなんだろうって。お父様は画家だったので、イエを案内してくれた時は油絵具の匂いがぷんぷんするアトリエを見るのもはじめて。K君は好きな本を見せてくれたり、ディズニーのレコードを聴かせてくれてたり。一緒にご飯を食べて、そして…一緒にお風呂(笑)。


その時は全然恥ずかしくなかったのに、何と翌日、学校でK君が言っちゃったんです。「ハザマさんと一緒にお風呂に入ったんだよ」って。もぅ私は顔が真っ赤。「うそだよ、お風呂になんか入ってないもん」。「うそつき、入ったもん」。「入ってないってば!!」。まわりでは「エー?!」「ヒューヒュー」「好きどうしだー」なんて声が飛び交って、私は恥ずかしいやら腹が立ってくるやらでしゃべらなくなっちゃった。私もなんで自分急にこんなに怒ってるのかよくわからず、でもK君はもっと全然わかってなかった(笑)。


それから間もなく偶然に私のイエがK君んちのすぐ近くに引っ越して、仲良しはつづいていました。やがてK君が私立の男子中学校に行ってから疎遠になってしまったけれど、母を通じていつもK君の話は聞いていて。30代に入ってから結婚したということを聞いて、どうしてるかなぁと思っていました。
そして今年のお正月、実家に帰省した折、年末のお買い物に家族で出掛けたマーケットの駐車場で、小さな赤ちゃんを抱いたK君のお母さんに遭遇。「本当にお久し振りですー!」。抱いていらっしゃったのはK君の子供ちゃん。可愛いい〜と手をにぎにぎなんてしていると、向こうからK君が。すっかりお父さんになったK君。何だかお互いに照れくさくて、急に二人とも小学生に戻ったような顔でごあいさつしたのでした。


今思えば仲のいい幼馴染み、でもちょっと「好きどうし」だったK君。お互いもっと歳をとっても、あのお泊りの日を思い出すんだろうなぁ…。いつになってもきっとくすぐったいプチ初恋の思い出です(^^)。


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