「指」「兄弟姉妹」「襖・障子・日本の建具」+「縁起物」

#043テーマ

」「兄弟姉妹」「襖・障子・日本の建具」+「縁起物


“リブ・ラブ・サプリ〜FORTUNE”フレーズ
「小指に結ぶ、約束の〈かんじより〉」by ハザマ


“メッセージ”
たしか子供の頃に読んだ本の中に出てきて、父が教えてくれたものだったと思います。「大事なことを忘れないように、こよりを小指に結んでおくのを〈かんじより〉っていうんだよ」と。何だか面白くて、ことあるごとに「忘れないようにね」とティッシュペーパーでこよりを作って、父や母や自分の指に結んでいたのを覚えています。


うろ覚えだったので調べてみると、ありました。「かんじ縒り」「かんじん縒り」「観世縒り」。用事や約束事を覚えておくために指に結ぶこよりで(ひとさし指に結ぶと書かれている資料もありました)、江戸時代からの習慣だそうです。メモをとっていても、うっかり忘れていた、ということもよくありますから、この〈かんじより〉はいつも目に入って忘れることはないですよね。そして指切りげんまんと同じように、家族や自分自身と約束したことを忘れないために結んでおくのも、何だか素敵なおまじないのようではありませんか?


ほかにも、藁や紙しかなかった時代、こよりはいろんな用途で暮らしに役立っていたことも知って、感心してしまいました。髪結いの紐として、本の綴じ紐として、火を灯してつかの間のあかりに、くじやこより相撲などの遊びに、また線香花火もこよりから出来たそうです。こよりひとつから暮らしの歴史も見えて面白いものですね。


「こよりの継承」
http://www.bks.co.jp/column/koyori/koyori03.html


何か秘密を書いてこよりに縒って隠した、なんていうことにも使われたそうですから、愛のメッセージをしたためて恋人の小指にそっと結ぶ、っていうのもちょっとドキドキして素敵かもw 今ではあまり知られなくなった〈かんじより〉ですが、幸せサプリとしていろいろに試してみてはいかがでしょう?


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