「動物の家内安全」by id:Oregano


愛するペットがいる家では、ペットの家内安全も欠かせません。


まず最も多いのが、ペットの逃げ出しでしょう。犬や猫の場合は屋外へ、ケージで飼っている小鳥やハムスターなどの場合はカゴの外へ。こういう逃げ出しは、多くの場合、ペットの命に関わります。
犬猫向けの窓の安全には、こうした格子サッシがあります。下の製品はサッシのサイズや用途・目的に合わせて受注生産するオーダーメイド製品なのでちょっと高価ですが、自作派なら手作りも可能でしょう。
http://www.nihon-builder.co.jp/window/features.html


玄関を開けたとたんに動物が飛び出してきて、びっくりした来客が転倒してケガをするということもあります。聞いた話ですが、小型犬の飛び出しに驚いたおばあさんが転倒して骨折したという事件もあったそうです。
こういうことが起こると、人間も危険ですし、飛び出した犬も見つからなくなって大変ですね。こうした事故を防ぐためには、玄関にも同様の格子扉が追加できれば理想的です。そういう準備があれば、玄関を開け放して家に風を入れるのも手軽にできて便利です。


小鳥やハムスターなどがカゴから出てしまう事件の多くは扉の閉め忘れ、あるいは動物が自分で扉を開けてしまうことで起こります。これらを防ぐために、私の友人はこんな工夫をしています。
まずケージの扉の数だけナスカン(金具)を買ってきます。
そして、ケージ上部などの目立つ部分にこれまた目立つ赤いテープなどを巻き、人目を引くようにした上で、そこを「ナスカン掛け」にします。
普段はこんな感じで扉とケージ本体をナスカンでロック。
http://bird.pelogoo.com/rin0110/pic/m1241920472606936.jpg
扉を開けた時は必ずナスカンナスカン掛けに。
これで、ナスカン掛けにナスカンが残っていれば、すぐロックし忘れに気付きます。
なお、ナスカンにはメッキの下地に亜鉛を使っている物もあり、そうした製品は将来錆びてくると有害な成分が流れ出しますから、できればステンレス製などのメッキでない製品を選ぶのがお勧めです。


キッチンやお風呂、トイレの安全にも気を配ってください。
まずキッチンですが、完全に扉で分離できる家は少ないでしょうね。しかしペットがキッチンに出入り可能だと、キッチンの衛生にも関わりますし、ペット自身にも危険が一杯です。わが家では基本的に猫は二階で、キッチンのある一階には下ろさないようにしています。


お風呂やトイレで動物が溺れてしまう事故も少なくありませんので、扉の閉め忘れには十分注意してください。


加藤電機 HORNET カーセキュリティ リード付きドアスイッチ 8600 8600

加藤電機 HORNET カーセキュリティ リード付きドアスイッチ 8600 8600


こうしたドアスイッチ(ドアが開くとスイッチが入る物)と電子オルゴールか何かを組み合わせて、開放中は音楽が鳴るような仕掛けにしておくと、閉め忘れが防げると思います。
もっともわが家では「開放厳禁」の貼り紙で代用していますが(笑)。


誤飲対策も大切です。ボタンや輪ゴム、ビニールなどを犬や猫が飲み込んでしまう事故はとても多く起こります。わが家ではフタ付きの容器をあちこちに置いて、気が付いた都度、危険そうな物はとりあえずその中に入れておくことにしています。容器の中身は掃除の時に取りだして、本来あるべき場所に戻しています。
危険は見つけたその場で即座に除去。あとでいいやは厳禁です。


足の付く場所、座る場所に、動物がもぐりやすい物を置かないことも大切です。気付かずに踏んでしまうと命に関わります。タオルや衣服、洗濯物、掛け替え途中のカーテン、ソファカバー、色々、気を付けましょう。ちょっとくらいいいやと脱ぎ捨てたシャツで大事故に、ということも有り得ますから、こういうところにも、注意一秒ケガ一生の心がけが大事だと思います。


感電対策も大事です。動物は電気のコードにじゃれついたり、噛んだり引っ掻いたりしがちですから、心配なコードはしっかりガードしておきましょう。電気店やホームセンターに行けば、様々なタイプのコードガード製品が見つかります。
ただしスパイラルタイプのコードガードは隙間からコードを咬むことができたりしますので注意が必要です。
コンセントにオシッコをひっかけられると漏電を起こしてとても危険ですから、使わない時は蓋が閉められるコンセントガードの設置も大切ですね。


これからの季節は暖房によるヤケド、乾燥による感染症などにも注意してください。火を使うストーブは十分気を付けて。特に動物のいる家では、ストーブの上のヤカンは大変危険です。
温風ヒーターやエアコンなどの暖房はヤケドの面では安全ですが、火を使う石油やガスのストーブは燃焼によって燃料中の水素が酸素と結合して水蒸気を発生するのに対して、電気による暖房や排気ガスを外に出すFF型暖房機では、部屋を暖めると同時にどんどん空気が乾燥していきます。
ほとんどの動物に乾燥は禁物ですから、加湿器を使ってしっかり加湿してください。空気の乾燥は風邪その他様々な感染症の危険信号です。コタツの中も乾燥しますので注意が必要です。


そのほか色々な動物のための家内安全があると思います。みんなで気が付いたことを出し合って、いつかイエはてな版「動物の家内安全ブック」みたいな小冊子が作れるといいですね。


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