暮らしに水の恵み!雨を楽しむ&役立てるイエ・プランコンテスト

#039テーマ
「暮らしに水の恵み!雨を楽しむ&役立てるイエ・プランコンテスト」


“アイデア・タイトル”
「雨の窓際で、緑の葉っぱの鍵盤を楽しむ」by ハザマ


“メッセージ”
ほんの小さな発見なのですが、小さな緑の葉っぱがたくさんついた木って、雨が降ると、まるで無数の鍵盤みたいに美しく跳ねるんですよね。


京都に住んでいた頃、近くにあった「白沙村荘」という庭園をよく訪れていました。いつもは晴れた日ですが、ある時、四国からの友人を案内することになり、その日は雨でした。お庭をめぐりながら、途中、いつものように東屋になった茶室の縁側に腰を掛けて池や植物を眺めました。ずいぶん降る雨が、池の水面にたくさんの波紋をつくり、木々も雨に揺れて、お庭は全体動いているよう。
ふとすぐ前の緑に目をやると、小さな葉っぱが雨粒に弾かれて、いと可愛いらしく跳ねているではありませんか。それもいっぱいの葉が次々とたゆまなく、まるで押してはもどる鍵盤のように。Pit-a-Pat...ピト・ア・パト...かそけく音まで聴こえるかのようでした。私たちは不思議といつまでも飽きずに眺めていました。ちょうどキャンプファイヤーの揺れる火がいつまでも目を惹きつけてやまないように。


うちに帰って、集合住宅にめずらしくついていた庭を見てみると、背の高い木やキンモクセイはあんな葉の動きはしていません。座って眺めた視線より高いところにあるカエデの葉が少し似た感じで雨に弾かれていました。でも窓辺のすぐそばにあんな緑の葉があったらなぁと、お花屋さんに行って、クサナギカズラという小さな葉っぱがたくさんついた常緑蔓性の植物の鉢を見つけてきて、雨の日の葉っぱの鍵盤を眺めて楽しんでいました。「白沙村荘」で見たものほど豪勢ではないけれど。庭には小さな池もあったので、雨粒の波紋と一緒に、美しい眺めでした。


「雨を楽しむイエ」で思い出したこの眺め、ベランダでもいいからもう一度つくりたいな…。水を張った睡蓮鉢と、小さな葉っぱの植物の鉢を並べると、雨の日の窓辺がうんと楽しくなりそう。自然の風景が教えてくれた雨の楽しみ。今のうちで出来る窓辺の風景づくりを考えてみたいと思いますw


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