「梅雨を快適に」「父の日に」「夏至の頃」

#034テーマ
梅雨を快適に」「父の日に」「夏至の頃


“リブ・ラブ・サプリ〜SEASON”フレーズ
半夏生に、ハゲダコ・ハゲサバ・ハゲダンゴ?!」by ハザマ


“メッセージ”
特別な季節行事が思い浮かばなかった「夏至」。冬至ならカボチャを食す習慣がありますが、夏至は?と調べてみると…出てくる出てくる、まったく知らなかった暦の習慣が全国にたくさん! どれも、夏至(6/21)から10日すぎた日より5日間をさす「半夏生(はんげしょう)」の間にあるものを食べるとの言い伝えなのですが、「半夏生」は田植えが終わる目安の頃であり、豊作を祈ったり、労をねぎらったりする意味がこめられているんだそうです。


(1)関西の「タコ」。その由来は書物にこう記されています。「長雨が続き田植が終わって暫くすると、半夏生がやって来る。それからいよいよ三伏の暑さとなるわけである。さて、播磨地方に蛸を食う日というのがある。当日は明石から、明石の二見から、毎年大量の蛸が自転車に積まれて、朝早く、三木街道を、また小野街道を北へ北へと運ばれて行く。それは半夏生の日のことである。農家の人たちは、水田に植えた稲の苗が良く分けつして、蛸の脚のように強くあれかしと祈って、蛸を食べて祝うもので、当日は蛸も値が上がるのである」(『魚の城』井上喜平治・著、1961)。
稲の苗がタコの脚のようにしっかりと地にひろがり根付くように、と祈願されたんですね。はじめは大阪近郊や京都の福知山など、関西の一部の地域の習慣であったらしいのですが、タコはタウリンの含有量が豊富で夏バテ予防にもよい食物ということで、2001年に「7月2日はタコの日」と制定されてから、にわかに関西一円、関東にも知られるようになってきたとか。


(2)福井県の「焼きサバ」。こちらは江戸時代、大野藩のお殿様が田植えが終わる半夏生の頃に、疲れを癒して夏場へ体力を備えるためにサバを食べるように奨励したことに由来するそうです。今でも、一人で一匹丸ごと40センチくらい(!)の焼きサバや焼鯖寿司を食べる習慣があり、魚屋さんやマーケットでは幟が立って盛んに売り出されている光景がみられるんですって。う〜ん、これも私は初耳でしたが、よく知られているんでしょうか?


(3)四国、讃岐地方の「うどん」。やはり田植えや麦刈りが終わった半夏生の頃に、労をねぎらう意味で昔から食されてきたんですね。それゆえ、7月2日は「タコの日」であり、「うどんの日」でもあるそうです。それを知って、四国の農家のみなさまには、ぜひ豊作祈願のお餅もついて、力うどんを食して頂きたいと思いました!


(4)その名もきわめつけ、京都は山科の「ハゲダンゴ」。これは京都に長く暮らした私もまったく知らなかったもので、おそらく山科あたりだけで小さく残っている習慣ではないでしょうか。しかし、みんなその地の名産品が力づけの食べ物になっているのに、ナゼお団子なのか? 甘いもので疲れを癒すという意味なのか、不明です。名前はきっと、半夏生を正しくは「はげっしょ」と読むことからですね。はじめはちょっとビックリしました(笑)。また四国にも「半夏のハゲダンゴ」の習慣が残っているとのこと。このお団子つながりも不明です。


(5)関東地方の「焼き餅」。こちらは、半夏生に新小麦で焼き餅を作って神にお供えする風習だそうで、同じく豊作を祈願、感謝する心がこめられたものですね。今、東京に住んでいる私は耳にしたことがありませんが、どこか地方限定の習慣なのでしょうか。みなさんご存知ですか?


さて、今年の「半夏生」、農耕にたずさわっていない私はせめて日本じゅうの豊作を祈って、何を食べ、何をいたしましょう? この中で、労をねぎらうのではない、豊作祈願と感謝の意味を持つのは、タコと小麦の焼き餅…。アレ? この組み合わせではタコ焼きになってしまいますね(笑)。やっぱり田んぼにしっかり根を伸ばす稲を思いつつ、タコご飯を炊いて、願いをこめていただくことにしますw


(下記のサイトをご参照下さい。
「タコの日は7月2日」
http://www.fishml.com/sonotairoiro/takonohi.htm
「福知山では、半夏生にタコを食べます」
http://www.eonet.ne.jp/~namadu/hangesyo.htm


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