「社宅ぐらし。」by id:canorps


結婚して、夫の会社の社宅に入りました。
はじめに入った社宅はすこししか住まず転勤となったのもあってあまり付き合いもなかったように思います。
転勤と同時期に長女が生まれて生後間もない長女と共に次の社宅へとこしたのでした。
社宅暮らしというとテレビなどのイメージが付きまといますが
上司部下のいろいろ・・・なんてものはまったくありませんでした。
大体似たような年齢の子供を持つ人が多く、みんなの仲はとてもよかったです。
特に私たちの隣の部屋には長女と半月違いの男の子がいたのでなじみやすかったのもありました。
お隣さんとはよくベランダ越しに洗濯を干しながら話をしたり
育児の悩みを話したりしました。
だいたい10時頃になると家事を一通り終えて午前中の一遊びに社宅の人や子供たちが
社宅前に下りてきました。
お昼をはさんで夕方は夏なら少し涼しくなった頃、春や冬は少しはやめのまだ暖かい時間に
またみんなが社宅前に集まります。
社宅前には道路があったけれど生活道路で一般の車の入ってくる道路ではないので
みんな思い思いそこで遊ぶのです。
狭くて汚くて寒い社宅でした。
でも、次女も生まれて家庭内で幼児を養育しているあの期間
社宅に入れて本当に良かったと今でも思います。
今私は、大好きな私たち家族の家には住んでいますが
やはり必要以上の近所付き合いはないようにおもいます。
ご近所の方々とも仲良くしています。
でも、あの結婚してはじめの頃、初めての育児で悩んでいる時
子供の成長過程での悩みを話して何年も過ごした社宅の仲間たちは
今でも大事な友人です。
夫同士が同じ会社。ということも経済面がみな同じということで気兼ねがなかったのもあったのかもしれません。
子供が生まれてはじめの頃は本当に孤独だったりします。
今の家では殆ど家の外に出ることはないですから。
社宅では一歩家の外に出れば誰かと話ができて子供も必ず遊び友達がいて
本当にいい環境だったとおもいます。
さらには私が次女を産んだ時、産気づいたのが夜中の1時だったのですが
夫は夜勤で、どうしようと思っているときにお隣のだんなさんが帰宅されて
あわてて助けを求めると快く長女を預かってくれて、私を産院まで送ってくれたりもしたんですよ。
あんなずうずうしいこと、普段からの付き合いがなければできません。
でも、あの時は本当に助かりました。
ああ、懐かしい。
それぞれが家を建てたり転勤したりバラバラにはなったけれど今でもお母さんたちとはちょこちょこ会います。
子供たちにはなかなか会えないので今度みんなで会いたいなあ


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