こんな季節行事はいかが?我が家の○○月の楽しみ方

#033 お題
こんな季節行事はいかが?我が家の○○月の楽しみ方」を教えて下さい


“ルポ・タイトル”
「8月だけの〈紗〉の着物のお楽しみ」by ハザマ


ルポルタージュ
 「蝉の羽の夜の衣はうすけれど
     うつり香濃くも 匂ひぬるかな」紀友則古今集

昨年秋からはじめた着物ライフ、今年はいよいよはじめての夏衣…と、今からとても楽しみにしています。夏の着物には麻や絽(ろ)がありますが、わけても真夏の8月にだけ身にまとうことが出来るのが紗(しゃ)の着物。生地の透けた、何とも涼しげで風流な趣き、これまでは目にするだけで憧れでしたw 

暑い真夏に着物を着る人は本当に少なくなって、私の母の着物箪笥にも夏衣はわずかばかり。中にほんの1枚だけ紗の着物がありました。鮮やかな青紫と白の矢がすり柄。あんまり薄いので、全体に紙を挟んでたたんでありました。8月はこれを着てお出掛けしようと、もう絽の白い襦袢も用意して。半襟はやっぱり白い紗、帯は羅(ら)か麻で探そうかしら。本当ならこれに日傘が似合うのですが、私はおキャン仕様で帽子を。気は早く先日、ベレー型のシックな麦藁帽を探して買ってきました(笑)。

上の短歌は、こんな意味。その衣はまるで蝉の羽根のように薄かったのですが、炊きしめられたゆかしい香りが芳しくてまことに結構でした…。おキャンの着物とはいえ、衣と帽子に、あの夏の母の扇子から漂った懐かしい白檀の香りを炊きしめて、ちょっと夏の詩情を楽しみたいと思っていますw 


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※今回の「いわし」ご投稿は4月9日(木)正午で終了とさせて頂きます。
※今回のピックアップ賞は4月10日(金)に「イエはてな」にて発表いたします。
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