「何が何でもケーキが主役!!」by id:TinkerBell


クリスマスのテーブルというと、チキンや七面鳥をはじめとした豪華な料理がこれでもかと並ぶ家が多いと思います。
でも、わが家のクリスマスはケーキと飲み物だけ。
いえ、後から色々追加で出しますが、最初はとにかくケーキだけしか出さない習慣なんです。
それはなぜかというと、父母の新婚当初にさかのぼります。
結婚した最初の年。二人は全くお金に余裕がない生活だったそうです。
普段は衣食住にさえ事欠かなければそれで幸せですが、
クリスマスにご馳走がそろえられないのはとても寂しいことです。
でも、お米が何キロも買えるお金でクリスマス一晩のご馳走をそろえることは、
すぐに迎える年越しを考えると、とてもできない相談だったそうです。
そこで母は、当時はまだオーブンも持っていなかったので、
一番安いスポンジケーキを買い、安いホイップクリームを買って、
一晩の食費として許せる範囲の金額で、手作りのクリスマスケーキを作ったそうです。
苺も何も乗っていない粗末なケーキですが、それで祝うクリスマスは、涙が出るくらいすてきだったそうです。
それを忘れないために、クリスマスのテーブルには、まずケーキだけが出されるのです。
ケーキはもちろん母の手作り。
最近は私も手伝います。スポンジから焼くんですよ。
そして、今年も家族で温かなクリスマスが祝えることに感謝して、みんなでケーキをいただきます。
ほかのご馳走は、それが終わってから。


なお、この最初はケーキだけの習慣には、もう一つの重大な秘密が隠されています。
それは、仕事の終わりが遅くなってお何のプレゼントも買えずに帰ってきた父が、
「この僕がプレゼントだ、一生君のために尽くすことを今宵約束する」
とか何とか言ったらしいんですね。
それを忘れないように釘を刺す意味も実は密かに含まれていると、
母がニヤリと笑って教えてくれました。
おかげさまで、今年も夫婦円満で一年過ごし切りそうなうちの父と母です。
クリスマスのケーキ作り、がんばります♪


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