イエ・ルポ 2 #024 PickUp5



みなさまこんにちは、ハザマです。昨日、うちに素晴らしい本の届け物がありました。吉田千秋研究2『手作り個人雑誌の小宇宙 吉田千秋の「SHONEN」』(2006年、吉田文庫刊)。友人が見つけて送ってくれたのですが、吉田千秋という人が小学・中学生時代の6年間にわたり200号以上も作り続けたという家庭内雑誌の記録書です。この人物、明治時代に『大日本地名辞典』を書き上げた吉田東伍の次男、そして1993年に「琵琶湖周航の歌」の作曲者であったことが判明したことで注目されることとなった無名の市井人。けれども近年の研究により、この吉田家の兄弟姉妹が幼い頃から驚くばかりに優れた家庭内雑誌や家庭新聞の数々を作り残していたことが明らかになったんですって。一家にはいろいろな部会があって、科学・植物・鉱物・音楽・文芸・語学とさまざまな読本を研究しては美しい手書きのデザインで作られた手作り雑誌は本当に素晴らしく、大感動しました。〈イエはてな〉にはご興味のある方が多いのではないかと思いご紹介したくて。私刊本に近いカタチで発行された研究書、下のサイトで紹介されているので、ぜひ見てみて下さいね。
»砂丘館(新潟絵屋)


さて、今日は“イエ・ルポ 2”#024のピックアップ賞・ノミネート賞のご紹介です。「物語のついた愛しいモノたち!我が家の思い出の品」のテーマ、今回はちょっぴりむずかしいお題でしたが、これは“イエ・ルポ ”本に入れたい!と思わせる素敵なエピソードがたくさん集まりました。ご家族との忘れがたい物語を聞かせて頂くと、今も大切にされている品々が鮮やかに目に浮かぶようで…1枚1枚、セピア色の写真を見ながら読んでいるような気持ちでした。今回も素晴らしいハートストーリーをご披露下さったみなさま、どうもありがとうございました!