「冬を呼ぶ〈吉浜稲荷の縁日〉と稲荷風by id:iijiman


神奈川県湯河原町に、吉浜稲荷神社という小さな神社があります。
毎年秋に、「お稲荷さん」と呼ばれる大きな縁日があります。
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夜店が並び、参道には提灯。昔ながらのお祭りという感じがします。
神社に近付くと、だんだん祝詞の声が聞こえてきます。(スピーカーで流している。)
境内では、参拝者には無料で甘酒を振る舞ってくれます。(夜だけかもしれません。)
今は普通の「お祭り」に見えますが、まだ物流が発達していなかった頃は、この縁日の日に立つ市が町内の「大きな買い物」をする貴重な機会で、今のお年寄りが子供だった頃は、着物などはこの縁日で買って貰ったりしたそうです。
また、この縁日で販売される名物に「抜き柿」というものがあり、お湯につけて渋を抜いた柿が袋に詰めて売り出されます。
一見すると普通のお祭りですが、細かく観察してみると、地方色の残るお祭りです。
また、このお祭りと前後して強い季節風が吹き、これを「稲荷風」と呼びます。
「稲荷風」が吹くと、湯河原一帯は、もうすぐ冬です。


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