今なら笑える!あなたのお仕置きの思い出

#001お題
今なら笑える!あなたのお仕置きの思い出」を教えて下さい


“ルポ・タイトル”
「〈やいと〉をすえたら賢くなるから!」by ハザマ


“ルポタージュ”
子供の頃のお仕置きといえば、うちではたいてい真っ暗な押入れに入れられたものです。しかも、中から開けて出られないように、母の着物の腰紐で手錠されて(笑)。暗くて怖くてエンエン泣いてました。
それと同じくらい恐ろしくて忘れられないのが〈やいと〉です。〈やいと〉とはお灸のこと。よく遊びに行っていた親戚のうちで、いとこたちがいつも「やいとすえるよ!」と叔母にやられていたのですが、ナゼか一人が悪さをすると一蓮托生でみんなすえられるんですよね。だから私たち兄弟が行っている時は「あんたちらもおいで!」と言ってついでにやられる!なんで〜?って言ったら、決まって「やいとしたら賢くなるから!」と返ってきました。
みんな順番に正座させられて、片手の人差し指を折って台のようにして、その上にもぐさを山盛り。お線香で火をつけると、じわじわと熱さが下りてきて、アツッアツッ、アツツツツッ…!それでも最後までもぐさを落とさないように顔を真っ赤にしてぐーっとガマンするみんなの姿…。今思うと笑える映像です。指で燃えるもぐさを凝視しながら、ウゥーと唸りつつふんばっている(笑)。私もひとごとではありませんから当時は笑えませんでしたけど…。
その頃はおばあちゃんや叔父、叔母が腰痛や痛いところによくお灸をしていたので、いつでももぐさがあったわけです。お灸は悪いところ何にでも効くとでもいった具合に万能に使われて、「子供が賢くなる」お仕置き道具でもあった!考えてみると、おねしょをしてもやられてましたから、指のお灸に何らかの効果はあったのかも知れません。それにしても、ついでのお仕置きには熱すぎた…。今でもいとこたちとの語り草です(笑)。


»投稿または「いわし」の閲覧はコチラから


※今回の「いわし」ご投稿は11月15日(木)正午で終了とさせて頂きます。