「カンカラ三味線完成〜(^-^)v」by id:TomCat

長年の夢だった三味線がついに完成しました。

リサイクルショップで三味線の棹だけが放置されているのを発見。いくら?と聞くと、売り物ではないという返事。

でも、これに胴を付けて再生しますか? 別の胴を持ってきてニコイチにしようとしても、たいていサイズが合いませんよ、それに胴だけで見つかるような物は、もうたいてい皮がダメになってると思いますよと言ったら、店員さん、うーーんと考え込んで、店長に聞いてみるから明日また来てくださいとの返事。

翌日またお店に寄ってみると、売ります、花梨棹なので1500円でいいですとのこと。やたー!! さっそくGET!! 手に入れたのはサイズから見て、中棹と呼ばれる、常磐津や清元、新内などに使われる三味線の物です。材質は花梨なので、初中級者の練習用という感じですが、糸巻きはシッカリしています。もちろん、胴の中に通される部分もちゃんと付いています。きっと、胴が割れちゃった三味線の棹なのでしょう。

さっそく糸を買ってきて、駒、ギターで言えばブリッジ部分ですが、これは後からでも交換できるので、当面プラスチックを削り出して作りました。そして胴体は、本物は花梨や桐などで作りますが、ここは沖縄の「カンカラ三線」と同じように、カンカラで作ることにしました。使ったのは、大きさのちょうどいいクッキーの入っていた空き缶です。丸いです。あはは。

ギターでいうテールピース、つまり胴体側で糸の端を止める部分は、本物は組紐で作られていますが、これは擦り切れて履けなくなったスエットのズボンのウエストの紐(爆)。いいんです、何でも糸が止まれば。

これで立派な(?)カンカラ三味線になりました。案外、いい音がしますよ。ちょっと缶が響きすぎるので、缶の胴部分にゴムを貼って、一部振動を抑制しました。ゴムというか、履けなくなったゴムゾウリをカッターでスライスした物なんですけど、何でも捨てずに取っておくと役立ちます(笑)

さて、チューニングです。三味線はギターと逆で、太い方から、一の糸、二の糸、三の糸と呼びます。一の糸に対して二の糸を4度上、三の糸をオクターブ上に合わせると、これが本調子。ほかに、二の糸を5度にする二上がり、三の糸を短7度にする三下がりなどがあります。

しばらく弾いてみましたが、どうも丸い胴だと座って弾きにくいので、和風の余り布でストラップを作って、かしまし娘みたいに立って弾くことにしました。新内流しのスタイルです。

バチがないので当面ギターのピックで弾いています。フェンダーの大きな三角の一番分厚いヤツ。なかなかいいです。なんとなく三線風。

今、唯一、小さん師匠の出囃子、「序の舞」の最初のあたりだけが弾けます。「猫ぢゃ猫ぢゃ」が弾きたいので、ただ今俗曲師うめ吉さんのCDを聴きながらコピー中。そんなわけで、リサイクル三味線で、近日路上デビューします(うそ☆)。