イエコト・ミシュラン

ミシュラン
「空間使いの知恵〜文机(ふづくえ)」by id:sumike


 日本では昔から限られた空間を工夫して、上手に使ってきました。
その一つが、靴を脱ぐ文化です。
おかげ様で座ったり寝ころがったりとイエの中ではどこでもくつろげます。
こうした巧みな空間使いは、家具にも言えます。


 現在は部屋の洋風化と共にテーブルやデスク&チェアのスタイルが主流となっていますが、昔は卓袱台、そして文机(ふづくえ)が活躍していました。
この文机(ふづくえ)という言葉自体あまり聞かなくなって久しい今日この頃ですが、
文机とはその名の通り読み書きをする際に使う、一人用の木製の脚折れ机です。
座って使うことから、座り机とも呼ばれています。


 もともとは平安時代に僧侶が写経をするために登場し、江戸の頃、寺子屋の普及と共に一般に広がったものだそうです。


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