「学生の街八王子のいちょうまつり」by id:Oregano


東京西部に位置する八王子市には、中心市街地から高尾駅に至るまで、約4kmに渡るイチョウ並木が続いています。その数およそ770本。新緑のころも、青々と葉が茂る夏も美しいですが、とりわけ秋の黄葉は圧巻です。
このイチョウ並木は今から80数年前に植えられたそうです。以来ずっとこの町と共に生き続けているイチョウを愛で、古い住民も新しい住民も、さらに市内に存在する多数の大学の生徒たちも交えて、自然との触れ合い、人と人との心の触れ合いを大切にしていく地域文化を作っていこうと行われているのが、この八王子いちょうまつりです。
会場となるのは、追分交差点から小仏関所跡に至る甲州街道国道20号)沿いをはじめ、市内の様々な施設や公園などです。
バザールには様々なお店が並びますし、学生が企画する広場には、各大学の参加サークルがそれぞれ趣向を凝らした出し物を企画しています。たとえば理系学生が主催する科学遊びショーのようなもの、学園祭そのままの雰囲気の様々な模擬店、来場者参加のクイズなど、色々な企画で来場者を楽しませてくれます。
ステージも学生による企画で運営され、歌やダンスなど様々なプログラムが用意されています。
そのほか、様々なゲームあり、紙芝居あり、手作りクラフトコーナーあり、写真展もあれば大道芸もあり、園芸好きの人には花の苗の配布や鉢の絵付け、リースづくりなんていうコーナーも企画されています。とにかく、ありとあらゆる企画を考えられる限り盛り込んだ巨大市民祭り。それが八王子いちょうまつりだと思ってください。
来場者参加型イベントとしては、昔、武蔵の国と相模の国の間に置かれていた小仏関所(現・八王子市裏高尾町)にちなんで、「関所オリエンテーリング」というのがあります。会場となっている甲州街道イチョウ並木沿いをずっと巡って、各所に設けられた「関所」(チェックポイントですね)に立ち寄って焼き印をもらって歩きます。これがすごいんですよ。本当に目の前で通行手形に焼き印を押してくれるんです。木の焦げる匂いが何とも言えません。12ヶ所の関所のうち6以上を回った人は、福引き会場で福引きができます。さらに全12の関所を全部回るとパーフェクト賞ももらえますが、各関所はかなり離れているので、12ヶ所完全走破は難関です。
友人が八王子にある大学に通っていて、学生のころからこの祭りに関わり続けていました。その友人はよほどいちょう祭りが気に入ったのか、いつのまにか八王子市民になっていて、今もこの祭りに関わり続けています。
今年は11月21日(土)・22日(日)の二日間だそうです。ぜひ来てくれと呼ばれているので、久し振りに行ってみようと思っています。特に今年は30回記念の特別ないちょうまつりとのことですから、きっと賑やかになると思います。


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