「座」「ガラス」「食育の時間」+「縁起物」

#037テーマ

」「ガラス」「食育の時間」+「縁起物


“リブ・ラブ・サプリ〜FORTUNE”フレーズ
「あなたの〈座右の書〉は何ですか?」by ハザマ


“メッセージ”
座右の銘」をめぐっては、ここでも幾度か語り合ってきましたよね。「常に自分の心に留めておいて、戒めや励ましとする言葉」(はてなキーワードより)。「座右」とは、「皇帝などが、自分の右手側の席に、信頼できる補佐役を座らせた」ことから、自分にとって重要なものごと、「銘」は「心にしるして忘れない文句」を意味しているんですね。みなさんもそれぞれに座右の銘をお持ちのことと思います。


では、あなたの〈座右の書〉は何ですか? 友達同士で、「無人島に1冊だけ持って行くとしたら、何の本を選ぶ?」というような会話を交わしたことがありませんか。私など、この質問をされるたびに頭を悩ませて、即答出来ないのが常です(笑)。でも、書棚から1冊の本を選ぶことは、自分の一番大事なものごとをあらためて知ることに通じる素敵な行為。自分にとっての幸せに近づく何よりのフォーチュン・サプリであるはずです。


私もこの思い立ちを機に、今の時点での唯一冊!を選んでみることにしました。
話題がちょっと私的な興味関心にかたよってしまって恐縮なのですが…選びとったのは、ジョルジョ・アガンベン著『幼児期と歴史』(岩波書店)。これは、2001年にイタリアで原書が出版され、2007年にようやく日本でも翻訳出版された、私にとって待望の書でした。大きなキーワードは「インファンティア」。言葉を持つ前の幼年期、人がまだ自然そのものである頃、世界を真新しいまなざしで見ていた人間の心の状態をめぐって語られた本です。もとより詩に関心を抱いてきて、詩的な瞬間は幼年のまなざしにつながっていると信じてやまない私を、これほどまでによろこばせた書はなかった…。そして究極するところ、私にとって一番大事なものは、誰もが一度はそうであった幼年の心性と詩なんだ、と強く思い至りました。一晩、いろいろな本をひらいて思いをめぐらせながら、自分でも発見の多い時間を過ごしました。


時を経て、〈座右の書〉は変わっていくかも知れないし、増えてもいいと思います。あるいは、一生をともにしたという本は、人生で多いほどいいのかも知れませんね。でも、あえて今、一冊。あなたの〈座右の書〉は何ですか?


»投稿または「いわし」の閲覧はコチラから


※今回の「いわし」ご投稿は8月10日(月)正午で終了とさせて頂きます。
※今回のピックアップ賞は8月11日(火)に「イエはてな」にて発表いたします。
※〈イエはてな〉では、いわしへ投稿されたコメントと画像をダイアリーに転記しています。できましたら「投稿画像のwidth属性」を450px以内に指定していただけますようご協力をお願いいたします。