リブ・ラブ・サプリ〜SEASON

「ネイチャーテクノロジーで快適空間」by id:aicyu


>昔の家は気密性が低い分空気の流通が良く、柱も壁も畳も襖もみな調湿性(湿度が高い時は湿気を吸い込み、湿度が下がると湿気を放出する性質)のある素材ばかりでできていたからです。


確かに・・・、自然の木や土でできた柱や壁には、快適な空気を作り出す力がありますよね。


特に、「土蔵」は、温度と湿度を一定に保つことができる機能的な空間だと聞きました。土壁には優れた断熱性があり、土がもつナノメーターの小さな孔は湿度を自動調整してくれる―と。ナノテクという言葉がない時代から、既にナノテクノロジーを活かした素材を住まいに利用していた昔の人の知恵はすばらしいと思います。


「土がエアコン代わりになる」という話は、この本で詳しく知りました。



タツムリの殻はどうしていつもピカピカなのだろう?という疑問から、汚れがつきにくい外壁材を作り出した技術や、土のナノ孔構造を維持したまま固めて作る焼かないセラミックの考案など、自然界がもっている高い機能を模したネイチャーテクノロジーの話です。また、高機能というだけでなく、エネルギーや資源を使わない!という、地球の循環に視点を置いたモノづくりの話でもあります。


省エネや省資源も大切だけれど、地球環境に負荷をかけない循環型社会を作ることも大切なんだなぁと考えつつ、私も実践!
・・・と言っても、焼かないセラミックや土壁や土蔵を作るなんて大きなことはできません。
土の持つ力“ネイチャーテクノロジー”を少しでも身近に感じたいと思い、庭に転がっていた素焼きの鉢(素焼きは多孔性粘土でできていると聞くので…)に水を注ぎ、これまた庭に咲いていたアジサイの花を一輪。仕事場に飾っています。



以下は、私の「土モノ+水+紫陽花=小さな快適空間」という思い込み。
・中に注いだ水が鉢の表面にじわりとにじんでいる・・・→素焼き鉢が小さな孔で呼吸しているかも。
・室温の高い日は水の減りが早い・・・→素焼き鉢から気化された水が部屋が潤しているかも。
アジサイの花のブルーと葉のグリーン・・・→寒色系インテリアで体感温度が下がるかも。


馬がオムツしてるようにも見えますが、背中に生えたアジサイの羽で空飛ぶ天馬のイメージ。ジメジメした梅雨に、爽やかな風を運んでくれるお馬さんです。