どんなマチを創りたい?街ひとつ丸ごと設計プランコンテスト

#038テーマ
「どんなマチを創りたい?街ひとつ丸ごと設計プランコンテスト」


“アイデア・タイトル”
「暮らしの〈学び遊び〉の時空がのびのびとひろがるこども村」by ハザマ


“メッセージ”
はじめに、この着想はかねてよりとても気になっていた学校、東京郊外に現存する「自由学園」の歴史への感動から生まれたものです。


ご存知の方も多いと思いますが、「自由学園」は二人の記者、羽仁吉一・もと子夫妻によって、大正10年(1921)に創立された、独自の考え方を持つ学校です。もとはキリスト教精神を礎に、みずから考え、よく生活し、人を愛する心を育もうと、一般の知識教育とはまったく違った広く自由な学びの場としてつくられました。今も、緑に囲まれた10万平方メートルのキャンパスに、「1日 24時間の生活すべてが勉強」として、子供たちはそこに暮らし、自然の中で遊び、科学も音楽も等しく学び、自分たちで作った昼食を食べ、自分たちの生活の場の運営もみんな自分たちが主体になって考えて行うという毎日を送っているそうです。学びやである「明日館」(重要文化財)はフランク・ロイド・ライトの設計で、今も大切に使い継がれています。
そしてここはオープンキャンパスでもあり、建築やインテリア、音楽や楽器、能楽からクラフトワークまでいろいろな講座が常時ひらかれ、たくさんの大人たちにも愛されているんですね。


私の友人にも一人、この学校で大学にあたる最高学部まで学んだ女性がいて、そこでの暮らしや経験がどんなに今の自分の核になっているかという話を聞いたり、創設者の思いをひもといたりすると、子供、というより人の創造力が無限にはばたくようで、本当に素晴らしい!


そこで、この学園のように、「暮らし」と「学び」と「遊び」が一つであるような場所、誰でも入って「学び遊び」が出来る「こども村」が国じゅうにあったら!と考えました。各都道府県の自然豊かな郊外にあって、毎週土日には、屋内・屋外でさまざまなワークショップがひらかれます。クッキングや木工、染織や織物、絵画や楽器、天体観測や植物栽培…。科学・化学も物理も健康も服飾も動物も芸術も…生きることすべて、自分で考えながら創り出す暮らしのワークショップを、地元の専門家や芸術家や学生や住民が自由に考えて子供たちと過ごします。子供たちはそこで、いろんな世界に出会い、とりわけ好きなものを見つけたり、普段の暮らしで楽しんだりします。
サマースクールなど、長期休暇はそこで生活することも出来て、友達もいっぱい、学び遊びをうんと深められる。地域ごとに特色があっても面白いし、これまでになかったようなユニークなワークショップがどんどん生まれるといいな。


そんな「こども村」「Life Village」のような場所が、普通の学校と同じように、近くにあるのが当たり前になれば素敵だなぁ…。本当に豊かな暮らし、そして生きることそのものに立ち返れる村。そんな場所がもし実現したら、この〈イエはてな〉からも村の先生がたくさん現れることでしょうね!


(「自由学園」の歴史と現在は下記の公式サイトをご覧下さい)
http://www.jiyu.jp/


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※今回の「いわし」ご投稿は6月29日(月)正午で終了とさせて頂きます。
※今回のミシュラン評価(ピックアップ賞)は6月29日(月)に「イエはてな」にて発表いたします。
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