リブ・ラブ・サプリ〜FORTUNE

「今の時代だからこそ、和傘をみなおしてみよう」by id:vivisan


よくよく考えてみると、傘という漢字は、開いた中に人がたくさん入ってますよね。本当に考えられているなぁと感心してしまいます。
ということで、今回和好きの私からは和傘のススメです。
和傘ってさしたことありますか?時代劇や歌舞伎の世界だけのような感じがありますが、やっぱり風情がありますよ。
風の強いときや豪雨のときはさすがにつらいですが、小雨の降るときなんかにさすと、傘にあたる雨の音がなんともいえません。しっとりとした雰囲気になります。


イエにはダンナ用の番傘と私用の蛇の目傘があり、梅雨のシーズンで着物や浴衣を着ていくときには持って出かけることが多いです。
今の季節には少しはやいかもしれませんが、着物だけじゃなくて、浴衣にもばっちりあいます。
和紙は水にも強いうえに油も表面にぬってあるので、破れ難いんです。
そして、和傘の一番のポイントはエコなこと!
原料が竹と紙なので、リサイクルができるんです。江戸時代には、古くなった傘を買い取って直す『古骨買い』という職業も存在していました。破れたら張りなおすということも普通に行われていました。
たしかに修理することはできますが、現在では職人さんも少なくなり、修理するほうが高くつくという時代になってしまったので難しくなってしまいましたが。
でも竹と和紙なら立派に土に変えるエコな素材であることだけは確かです。


実は岐阜って江戸時代から和傘の産地なんです♪ 基本的に和傘は竹と和紙でできていますが、木曽川に生えている上質な真竹がたくさんあることと、美濃和紙の産地である美濃が近いこと、そして・・刃物の産地である関が近いことも発展した理由なんじゃないかな?と思います。
今でも伝統工芸として頑張っています。今までは糊に蕨をつかっていたそうですが、現在はタピオカを使っているそうです。原料も少しずつ変わってきているようですね。


全国の観光地では、雨の日には和傘を貸し出してくれるところも多いようですね。まずはそういうところにでかけていって、和傘の味わいを実感してみてはどうでしょうか?
ただし、和傘をさすなら履物は下駄をおすすめします!
あまりおすすめしませんが、日傘がわりにもなるかもw


京都などでは和傘を作ることを体験することができるみたいですし、私の住む岐阜県にある岐阜市歴史博物館では4回講座で和傘を実際に作れます。
今年は終わってしまいましたが、来年は講座に参加してみようかなぁと思っています。自分で作った傘でおでかけなんて・・すばらしく楽しみです。
時代劇の傘貼り浪人さんの内職を体験できるかもしれませんw


●京都日吉屋 傘貼り体験
 http://www.wagasa.com/
岐阜市歴史博物館
 http://www.rekihaku.gifu.gifu.jp/


和傘は洋傘とは逆で、傘の先のほうをもちます。糸がついているのでその糸をもつようにします。じゃないと勝手に開いてしまいます。お手入れ方法もまた変わってきますが、本当に粋です。
雨の日にぜひさしてみてください♪