心に残るふれあい!ご近所付き合いルポルタージュ

#034 お題
心に残るふれあい!ご近所付き合いルポルタージュ」を教えて下さい


“ルポ・タイトル”
「マンションの大家さんご夫婦のあったか精進揚げ」by ハザマ


ルポルタージュ
これまでにも書いてきましたが、私の一番仲良しのご近所といえばマンションの大家さんご夫婦。入居の時に「毎月少しでもお顔が見たいから」と、お家賃を振り込みではなく持参するかたちを希望され、私もむしろその方が何かと安心なので快諾。そこから日頃のお付き合いがはじまりました。


大家さんのマンションは2軒お隣り。いつも月末にお家賃を持って行くと、愛犬ポン太のお出迎えとともにしばしおしゃべりして、帰りにはお菓子やドリンクのお土産を必ず持たせてくれます。このお心遣いがおつかいのご褒美みたいで何だかうれしいw そして時には「田舎からじゃがいもをいっぱい送ってきたから」「みかんを箱で頂いたから」などと、美味しいもののおすそわけをして下さいます。もちろん私も、実家の帰省土産を持参したり、シソジュースや野草茶など「これ作ったの、飲んでみて!」と持って行きます。お酒を飲まれないので、こんなものでもよろこんで下さるのです。


そんななかでも、とりわけうれしいのが、ご夫妻で作られる天ぷらのおすそわけ。最初は「お盆のお迎えにたくさん作ったの、ご飯まだだった?」と、いろんな野菜の精進揚げと茹でたてのそうめんをうちまで持って来て下さって、びっくり。そのお気持ちと美味しさには感動でした。
そしてしばらくすると、また精進揚げを下さって、その時には「一人じゃ揚げ物するの面倒でしょ? うちのを食べてちょうだいね」とのお言葉。そっか、そんなことを考えて下さっていたんだ…とまた感激。さらに次には、「今度から余計な気を遣わないように、紙パックに入れてきたからね!」。いつもいただいた後のお皿にマドレーヌやプリンをのせてお返しに行っていたのを(京都ではいただきものをした器には何か入れてお返しする習わしだったので)、逆に「気遣いはナシよ!」とまで言って下さって。
これだけは仲良くご夫婦二人で作られるという天ぷら、「つい食べ切れないほど作っちゃうのよね」という奥様の笑顔も一緒に、愛情いっぱいの味わいは格別なのです。


東京のマチでもこんなに心の通うあったかなお付き合い。今では、近くにいて下さると思うだけで心安らぐ、私にとってご夫妻はそんな大切な存在です。


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