「朝」「羽根」「ティータイム」+「縁起物」

#030テーマ

」「羽根」「ティータイム」+「縁起物


“リブ・ラブ・サプリ〜FORTUNE”フレーズ
「日本の羽根突きと破魔弓矢に込められた子供たちの幸福」by ハザマ


“メッセージ”
日本古来のお正月の女の子の遊び「羽根突き」、男の子のお守り「破魔弓」。いずれも羽根が付いているなぁと思ったら、古くから深い願いと縁起が込められていることを、調べてはじめて知りました。


羽根突きは、江戸時代からの習慣だそうで、末広がりで縁起の良い羽子板で羽根突き遊びをして、あらゆる邪気をはね(羽根)のける意味があるそうです。そして羽根の玉の部分は黒くて堅い「むくろじ」という大木の種。漢字で「無患子」と書き、すなわち「子供が患わない」という意味を含んでいるそう。また羽根の形をトンボに見立てて、トンボが蚊を食べる益虫であることから、夏になっても蚊に食われることがないようにとの願いも。そんな、子供や赤ちゃんの無病息災のお守りの意味を持ち、女の子の初正月に贈る習わしもあったそうです。子供たちの無事を願うあたたかい親心が込められているのですね。


そしてお正月の男の子のお守り、破魔弓。これの矢がイエの安全・無病息災を願うお正月の破魔矢として今も根付いているのですが、もとは、男の子が弓矢で的を射てその年の占いをして遊んだ破魔弓がその起源なんですって。ハマ(的の中心)に矢を射ることで「魔を打ち破る」意味から「破魔弓破魔矢」となり、子どもが丈夫に育つようにとの願いをこめて、お守り飾りにしてお正月にお祝いしたそう。矢に付いている矢羽根は、鵞鳥・金鶏鳥・銀鶏鳥などの貴重な羽根が使われてきたそうです。こちらも男の子の初正月に贈る習慣があるそうです。


現在は家内安全のお守りとして親しまれている破魔矢ですが、建物を新築する時の上棟の儀式に屋根の上に破魔矢を飾る習慣も残っていて、イエと家族の安全の象徴になっていますね。面白いことに、羽子板も破魔弓矢も、イエを建てる材木を用いて作られることが多いそうなんです。先日、「イエを建てる時に出た廃材で記念品を作る」という書き込みがありましたが、羽子板や破魔弓矢を作るのも願いが強く込められていいのではないでしょうか。


こんないわれを知って、今では見ることも少なくなったお正月の羽根突き遊びや破魔弓遊びを子供たちと一緒に伝えていけたら素敵だなと思いました。おまじない、されど心からの願い事。日本の羽根に込められた真心のフォーチュン・サプリのお話でした。


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※今回の「いわし」ご投稿は4月13日(月)正午で終了とさせて頂きます。
※今回のピックアップ賞は4月14日(火)に「イエはてな」にて発表いたします。
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