あなたと家族が語る、趣味・ライフワークの話

#010 お題
あなたと家族が語る、趣味・ライフワークの話」を教えて下さい


“ルポ・タイトル”
「趣味が高じて夢の仕事になった料理人の話」by ハザマ


“ルポタージュ”
ちょっとタイムリーなので、弟の話をさせて下さい。時々話している料理人の弟です。
誰が教えたわけでもないのにナゼか小さい頃から料理好き、小学生の時からおやつは自分で考えて作るという変な子ちゃんでした。小学3年の時、一人キッチンでポテトを裏ごししながら、粉だらけになってフライドポテトの研究をしていた時にはぎょっとしたものです(笑)。それから中学、高校と、夜食や日曜日のお昼、暇さえあれば料理。家族に食べさせるというより、自分一人で考えて作るという感じです。趣味ではありますが、ほとんど職人の顔。料理人が世に出てくる時代でもなく、父と母は本気で心配してました。
一方で、彼は幼稚園の頃から喫茶店のイタリアンスパゲッティとピザが大好物。好きな食べ物はなぁに?と聞かれると「スパゲッキー!」(←としか言えなかった・笑)。イタリアンが今のように食べられない、喫茶店ナポリタンしかない頃の話です。
やがて彼が高校の頃にはイタリア料理も日本に定着しつつあり、大学受験の波に揺れながらも調理師学校に行くことを決意。2年を経て東京のイタリア料理店に就職するも、憧れ高ぶってイタリアへ修行に行ってしまいました。そしてまた日本でイタリア料理人をしながら夢をふくらませ、3年前に地元広島で小さな自分のお店をオープン。トラットリアではなくトラットリー二(小さな料理店)と名付けるほど小さな。そこでまた夢はどんどん大きくなり、ついにこの3月、夢のリストランテを実現しました。厨房スタッフはみんなイタリアで修行中に知り合った仲間たち。大阪、奈良、名古屋から呼び集めて(!)。どうしてもこの仲間でやりたかったんですって。今、みんなで嬉々として仕事してるようです。まったく趣味なのか仕事なのか?時々「チャ〜オ、コメバ!」とゴキゲンな電話が掛かってきます。父母もやっとこれでいいのダ、と喜んで見守っているようですw


»投稿または「いわし」の閲覧はコチラから


※今回の「いわし」ご投稿は4月10日(木)正午で終了とさせて頂きます。
※今回のピックアップ賞は4月11日(金)に「イエはてな」にて発表いたします。