「大人の夏休みは花火もこだわる:純国産花火で日本の夏」by id:C2H5OH

夏と言えば花火ですが、最近市販されている花火はほとんどが輸入物です。しかし日本には日本の花火の伝統があります。実際に手にとってみると、日本の花火には輸入物にない独特の風情があることがわかります。
たとえば東京下町の老舗の花火問屋、山縣商店が売り出している線香花火「大江戸牡丹」は本物の手漉き和紙で作られていて、さらに火薬の配合から紙の撚り方まで細やかな工夫がほどこされた逸品です。火玉がふくらみ美しい火花が飛んでいく華やかさと、徐々に静かになって消えていく様の侘び寂びを、一編の物語のように見せてくれます。バチバチやっているうちに火玉が落ちておしまいの線香花火とは風情が違います。
大人の夏休みは、まずこうした国産にこだわった花火探しから始めたいものです。もっとも花火の販売店は数あれど、おそらく足を棒にして探し回っても、純国産花火にはなかなか出会えないと思います。でも、それが大人としての社会経験です。日本の夏の風物詩と思われている花火。その製造がいかに衰退してしまったかを知ることで、日本の伝統文化や産業を考え直すよい切っ掛けになります。
どうしても見つからなかったら、ネットで購入しましょう。「花火 国産 価格」といったキーワードで検索すれば、今からでも入手可能なものが見つかります。前述の「大江戸牡丹」も、季節商品ですから一部売り切れのショップが出始めていますが、まだ楽天などで入手可能です。


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