#004 「触れれば極刑!父のプラモデル部屋」

「触れれば極刑!父のプラモデル部屋」by ハザマ

私が小さい頃から父はプラモデル、それも太平洋戦争時代の飛行機や戦艦を作るのが好きで、超精密に作っては家の陳列棚や高いところに並べてました。それがいつからか客間に進出。壊れやすいものなのでいつも気が気でなく、家の中で唯一使える客間に陳列ケースを持ち込んでいっぱいに並べ始めたのでした。空軍の零戦やシデンカイ、陸軍のハヤブサアメリカのグラマンムスタング、ドイツのメッサーシュミット…と私にも覚えさせた戦闘機や戦艦や航空母艦や潜水艦が分類ごとにズラズラ。出来上がったものを見せながら話して自慢するくせに、触れると極刑!くらいの勢いで怒られたものです。今でもプラモは増え続け、ドキュメンタリービデオシリーズや専門雑誌「丸」もぎっしりです。そして部屋の扉の上には、「男の修行」と題された山本五十六元帥の教訓五カ条を入れた額縁が掲げられ…。猫たちの出入りのために部屋の扉を全部改造した父ですが、その部屋だけは猫も入れないようにしてあります。その部屋がもはや客間の名残りもなくなっているのは言うまでもありません(笑)。

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