グラデュエイト・スペシャル「イエはてな」賞

「11月1日、イエはてなの○周年を祝いつつ、山ほどのたまねぎでスープを仕込みます」by id:TomCat


今回ほど閲覧が辛い質問はありません。もうこれで終わってしまうのかと思うと、今日まで一行も書くことが出来ませんでした。


私は2010年最初のいわし(当時はまだ『いわし』だったんですよね)で、こう書きました。


文化には、連続性が大切です。何の脈絡もなく突然登場してくるブームは、物珍しさから一時はもてはやされますが、定着は難しいですよね。「トレンド」は「消費生活文化」の中の「現象」であって、それが「文化」として継承されていくことはまず無いんです。
http://q.hatena.ne.jp/1262753640/244917/#i244917


私はイエはてなの語らいをブームに終わらせたくありませんでした。これを文化に育てたいと思っていました。そのためには、もっとたくさんの時間が必要です。


イエはてなというプロジェクトを、消費生活文化の中の企業宣伝企画で終わらせたくなかった。ここから普遍的な価値を創造していきたかった。


スポンサーも宣伝活動とは一線を画した、住宅デベロッパーならではの社会貢献活動としての熱意を持ってくれていると信じたかった。


私はイエはてなに抱いた希望を今も持ち続けていますし、hazamaさんも、皆さんも同じだと思います。


どうですか、皆さん。私達がこの質問をもってイエはてなを卒業するならば、ここからは実社会における生涯学習、公民館などを拠点にして市民の手で作り上げていく社会教育活動に相当する「イエはてな市民大学」を、みんなで作っていきませんか。


とりあえずhazamaさん、更新が停止する今のブログに代わって、hazamaさん個人のアカウントでダイアリーを開設してくださいよ。そこが私達の公民館。欲しいのはみんなが集えるコメント欄ですから、本体の内容はごく気軽な「つぶやき」程度で構いません。誓ってhazamaさんにはご負担はおかけいたしません。


ね? そのくらいのワガママなら、かなえていただけるでしょう?


さて、やっと少し元気が出てきたところで本題です。私の「イエはてな記念日」は11月1日。忘れもしないイエはてな第一回目のスタート日に由来します。
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20061101


この時書かせていただいたのがこのサプリ。


“リブ・ラブ・サプリ #001”
「たまねぎのスープを鍋いっぱい作る」


私は冬を実感した日から、タマネギのスープを作り始めます。まず大きなお鍋いっぱいのコンソメ作りからスタート。私はコンソメ・ド・ボライユ(チキンのコンソメ)が好きです。めんどくさかったら市販のコンソメの素でもまあいいことにしましょう。で、ここにタマネギを山のように投入します。あとはコトコト、コトコト、ひたすら煮込むだけ。
さあ、翌日。帰ってきたら、真っ先にキッチンに行ってスープの鍋に火を入れます。そしてリビングの暖房も入れてやると、格段に早く部屋が暖まるんです。これがうれしい。そしてスープの湯気が部屋を加湿してくれますから、帰宅直後から喉にもやさしい。いい感じに部屋もスープも温まったら、そろそろ夕食です。
ちなみにスープは飲んだ分だけ補充して、私はこれを一冬飲み続けます。タマネギの効果で喉などの粘膜も強くなって、冬の健康管理にも最適です。本格的な冬が訪れる頃には、お鍋の中はじっくり煮込まれた琥珀色のスープになっています(^-^)
id:TomCat
http://q.hatena.ne.jp/1162326008/52911/#i52911


これが私の、イエの幸せの原点なんです。温かな湯気の香るキッチン。乾燥しがちな冬の始まりに、肌にも優しい潤いです。そして耳には心地よいコトコトという微かな音。五感の全てが、素敵な恵みに感謝する。そんなひととき。もー、ほんと、思わず全世界にありがとうって叫びたくなってしまいます。


さらにここに、イエはてなならではの語らいの成果がプラスされていきました。まずこの冬は、使ったたまねぎがわが家の菜園出身だったんです。


イエはてなには、植物を愛する人達がたくさん集っていますが、おそらくその土台を作ったのは、hazamaさんが書かれた屋上緑化シリーズ。


[はてなポッチ2丁目] #010 「私の屋上緑化&電車の人たちに緑のメッセージ計画!」
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20070122#1169446394


ここからいくつかの質問を経て、屋上で育てているオリーブの樹の話題なども披露されて、みんなの植物に寄せる思いがどんどん集まってくるイエはてなになっていきました。私の菜園も、そんなイエはてなの語らいの延長です。


さらに最近のイエはてなヴィーガンが注目を集めていましたよね。以前からゆるやかな菜食のテーマは様々な質問を通して語り合われてきましたが、去年の10月、
「クリスマスのメニューを考える」by id:ekimusiさん
http://q.hatena.ne.jp/1317189242#a1107027
で、ついにヴィーガンという言葉がイエはてなに登場。


【ビーガン(英)vegan。絶対菜食主義者・純粋菜食主義者
いわゆるベジタリアン菜食主義者)が、卵や乳製品を食べるのに対し、ビーガンは、それらと合わせ蜂蜜までも一切口にせず、
動物性の素材を用いた靴・衣服・アクセサリーも身につけないライフスタイルのこと 】


これにいい意味で刺激されて、今年のたまねぎスープは純植物性。ベースとなるブイヨンには鶏ガラなどを一切使わず、もちろんそうした動物性素材を原料とした固形スープの素なども使わずに仕立てました。


これで、動物もにっこりの優しい味わいのスープとなりました。このノウハウは、
“イエ・ルポ#040”
Tokyo Living Days に取り上げられるイエレストランの出来る家
by id:daydayさん
のレスとして書かせていただいた所から膨らんでいった農園レストラン計画。
http://q.hatena.ne.jp/1191214559/119120/#i119287
そこでもきっと生かしていけることでしょう。


もうすぐ私は、念願の農山村への移住を敢行する予定。そこで、イエはてな足かけ6年の語らいの成果を具体化していきます。まだ具体的な日取りは未定ですが、せっかくイエはてなで育んできた夢の実現の報告の場が無くなってしまっては悲しいですから、hazamaさん、ぜひみんなで作るイエ生涯学習の場、「イエはてな市民大学」ダイアリーのご準備をお願いいたしますね!! きっとそこで、また色々ご報告させていただきます。


毎年、11月1日には変わらずスープを作り、そしてイエはてなの○○周年を祝い続けていく。これを私の大切な「イエはてな記念日」にしていきたいと思います。11月1日の意義とサプリは、今後何十年経っても変わりません。私にとってのイエはてなは、定着した文化なのですから。



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