イエ・ハック ピックアップ賞

「子供部屋とリビングの間に、両面から出し入れできる収納」by id:YuzuPON


これは子供部屋とリビングが隣接していることが前提のアイデアですが、リビングからでも子供部屋からでも使える収納があったら楽しいなぁと思うのです。見かけはよくある扉付きの壁面収納。でも扉が両面に付いていて、リビングからでも子供部屋からでも、どちらからでも開けることが出来るのです。


たとえば子供がイエに帰ってきます。
「ただいまー」「おやつあるわよ」「わーい」。
子供は自分の部屋に入るのももどかしく、両面収納をパタンと開けてランドセルをポン。大急ぎで手を洗って、もうテーブルに座って待っています。部屋に入っていないのに、部屋にランドセルを置いたのと同じ。便利ですね。


そのほか、作りかけの工作、描きかけの絵、読みかけのマンガ、などなど。何でもこの中にしまっておけば、どちら側から開けても取り出せて、子供部屋でもリビングでも、自由に続きを楽しむことが出来ます。


子供には色々な宝物があります。その中には、特に意味はなくても、いつも手元に置いておきたい物もあります。たとえば私の場合は、コークスのかけらが宝物でした。それはなかなか大きなかけらで、まるで隕石みたいだと思ったのです。そこで小箱の中に脱脂綿を敷いて、そこにコークスを置いて標本みたいにしてみました。うわぁ、かっこいい、まるで本当に宇宙からやってきた貴重な石みたいだ!私はずーっとそれを眺めて、想像に耽りました。そんな宝物を、子供部屋でもリビングでも楽しめたら、子供はどんなに幸せか。


リビングから取り出して眺め、飽きたら両面収納の中にしまっておく。子供部屋で思い出してまた取り出して眺める。そんなことが手軽に出来てしまう収納は、もはやリビングと子供部屋をつなぐインターフェイスです。


壁という「隔てる存在」ではなく、インターフェイスという「つなぐ存在」が、リビングと子供部屋の間を仕切るイエ。個室のプライバシーは保たれているけれど、子供の暮らしは仕切りの向こう側にもこちら側にも等しく広がっている。そういう子供部屋。楽しいと思いませんか。


こんな収納があったら、中身にも色々工夫を凝らしてみたくなりますね。たとえば両側から使える引き出しとか、クルンと回転させて使う本棚なんていうのも便利そうです。収納といっても、ギチギチに物を詰めて開かずの扉的に保管する場所ではありませんから、夏などは両側の扉を開けて風を通す役目にも使えそうですね。緑のカーテンと組み合わせると、真夏の昼下がり、自然の風を感じながらのお昼寝が楽しめる部屋が実現しそうです。
P.S.
これを書いている間に、ウォークスルークローゼットのアイデアが書き込まれました。二つの部屋を収納スペースがつなぐという考え方では、そちらの方がずっと高級です。でも、私のアイデアも、「ウォーク」が無い分狭いスペースで実現でき、「スルー」の機能はそれなりに果たすという点で、そんなに捨てた物ではないと考え、書き込ませていただきます。


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