2012.2.1 〜 2012.2.6


2月1日
我が家の冬の風物詩は柚子の香り」by id:watena


わが家の冬の訪れを実感させてくれる風景。それは「柚子」の香りです。子どもの頃から、「ただいま」と玄関を開けると漂ってくる柚子の香り。「お鍋」や「柚子湯」の季節、そして何より楽しみな「柚子蜂蜜」の季節がやってきた! 毎朝の冷気にとっくに冬を知っていても、この柚子の香りで、本当に冬がやってきたんだなぁと実感するのです。


漂ってくるのは、柚子を搾っている香り。一つ一つ皮を剥いて、布巾に包んで、手で果汁を搾ります。これは今夜の食卓が鍋になる前兆です。夕食が鍋の日は、父の帰りも早いしるし。子どもの私はわくわくしながら夜になるのを待っていたものでした。


柚子を搾った日は、その残りカスがお風呂に持ち込まれます。布に包んで湯船に沈めて、ポカポカの「柚子湯」。父と一緒に風呂から上がると、すっかりお鍋の支度が整っています。父は焼酎を柚子果汁で割って上機嫌。


もうひとつの楽しみは「柚子蜂蜜」です。柚子をよく洗い、水分を拭き取ったら、適当に輪切りにして種を取り除き、熱湯消毒したジャム瓶一杯に満たします。そこに蜂蜜を注ぎ入れ、あとは冷暗所で三日ほど。これで美味しい柚子蜂蜜のでき上がり。わが家では「柚子酒」も漬けますが、柚子蜂蜜は出来上がりが早いのがいいところ。


柚子蜂蜜の簡単な楽しみ方は、蜂蜜部分をすくい取ってカップに適当量を入れて湯を注ぐ「蜂蜜柚子茶」ですが、漬け込んだ柚子の果肉もまた美味しい。崩さないようにそっとすくってお皿に乗せて、そのまま食べます。寒天を煮溶かして柚子蜂蜜を混ぜて固めると、これまた美味しい「柚子寒天」も作れます。


また、柚子果汁を搾る前に剥いた皮は、細切りにしてザルに広げて天日に干しておくと、夏まで保存がきく「干し柚子皮」になります。細切りの形のまま漬け物と一緒に漬け込んだり、ミルで挽いてうどんや煮物の上にまぶしたりと使いみちがいろいろ。こうしてわが家の冬は、ずっと柚子の香りと一緒です。それは今も変わりません。



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