イエ・ハック ピックアップ賞

「屋上ディキャンプ場」by id:Fuel


私がマンションの公共施設プランを考えるなら、屋上緑化ペントハウスを組み合わせたディキャンプ場を提案したいと思います。ディキャンプ、つまり宿泊を伴わないキャンプですね。マンションですから夜はイエに帰って寝ますが、それ以外のことは全て屋上で行えるキャンプ場を作りましょう。


まず屋上は思い切った緑化空間とします。最近は様々なタイプの屋上緑化プランがありますから、それらを駆使して、変化に富んだ空間を作り上げましょう。屋上に設置される機械室やクーリングタワーなども表面を緑化することを前提に設計すれば、それは山のような景観を提供してくれるでしょう。


少ない水をうまく循環させて、水辺の風景も作り出したいですね。小さな子供にも安全なように、水深はごく浅く作りましょう。ですから、池のようなデザインではなく、せせらぎのような形になります。水が登場すると、ここをビオトープにしたい、なんていう欲も出てきそうですが、それは維持管理が大変ですから、そこまでは欲張らないことにします。


キャンプ場ですから、ロッジと炊事場も備えます。ペントハウスがロッジですね。内外装とも、木造のログハウスのように仕上げましょう。炊事場は、かまどをどうするかが、ちょっと検討事項です。屋上といえども薪を燃やすかまどは採用しにくいでしょうから、この際家電メーカーなどとタイアップして、キャンプ場気分を壊さないIH熱源などを開発してしまうのも、マンション事業者の企画開発力の見せ所となるのではないでしょうか。


あとはベンチや座れる切り株などを適宜配置して、屋上ディキャンプ場の出来上がりです。住人はこのスペースを、家族でキャンプ気分を楽しんだりするほか、遊び心たっぷりのガーデンパーティー会場や、ゲストのおもてなしスペースとしても利用します。もちろん住人同士の交流の場としても活躍してくれますね。


マンションをSOHOの仕事場として使っている人もいますが、そういう人は屋上にノートPCを持ち出して、リゾート気分でお仕事です。仕事のお供の飲み物は、水筒に入れたアイスコーヒーもいいでしょうし、炊事場でお湯を沸かしてお茶を淹れるのも自由自在。仕事が煮詰まった時なんか、いいと思いますよ。


屋上を活用する提案がたくさん出されていますが、そうした屋上活用にアウトドアライフの楽しみを加えていくと、より幅広い使い道が生まれると思います。もちろん積極的な屋上緑化は、都市のヒートアイランド現象の低減などにも役立ってくれますね。


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