★★(二ツ星)

「世界のクリスマス料理を年変わりで楽しもう。今年はフィンランド風ミルク粥」by id:MINT


「手軽に美味しく楽しく!ワンプレートメニュー・コンテスト」の時に、各国の代表的な料理やお国柄を表すメニューを週替わりで楽しむ「世界一周ランチシリーズ」を作ってみようということを書いてみました。そして実際にそれを楽しんできて、世界の食文化を知る楽しさに目覚めてしまいました。
http://q.hatena.ne.jp/1271652851/261002/#i261002


そこでクリスマスも毎年テーマを決めて、世界のクリスマス料理を楽しんでいくシリーズに。今年はフィンランド風のミルク粥を予定しています。


フィンランドでは軽い朝食や休日のブランチとして、プーロと呼ばれるミルク粥がよく食べられているそうです。手軽に作れるオートミールなどが使われることが多いようですが、クリスマス用はお米で作られます。


これに使われるお米は、粘り気のあるジャポニカ米。外国の料理といっても、私たちが毎日食べているお米で作れちゃうんです。レシピを探して試作してみました。


材料は
・お米 1合
・牛乳 5合
・塩 小さじ1/2
フィンランド料理に何合なんて単位はちょっと変ですが、分量の比率を表していると思ってくださいね。上記分量で4人分くらい作れます。


これはお粥というよりライスプディングに近い料理なので、加熱にはオーブンが使われることが多いようです。お米を洗ってザルに上げ、バターを塗った耐熱皿の中に入れて牛乳を注ぎ、塩を振って軽く混ぜたら175度に予熱したオーブンの中段に入れて1時間15分。


お鍋で炊く場合は、お米と同量の水を沸騰させた所にお米を入れ、フツフツと炊けてきたら牛乳と塩を加え、蓋をして弱火で1時間。こんな感じの作り方でもいいようです。


こうして作ったミルク粥はお皿に取り分けられ、なんとフルーツの甘いソースをかけて供されます。フィンランドにはキーッセリというフルーツソース主体のデザートがあり、よく家庭で作って食べられているようで、それに通じる食べ方ですね。


まずは手元にあったブルーベリージャムを白ワインで溶き伸ばし、火にかけてアルコールを飛ばしたものをかけてみました。うわ〜、おいしい。これは「お粥」と呼ぶより、やっぱりライスプディングの仲間ですね。


ブルーベリーソースは色がどぎついので、別バージョンとしてクランベリージャムをベースにしたソースも作ってみました。これは優しい色合いに仕上がりました。クリスマス本番はこっちでいこうかなぁ。でもブルーベリーも捨てがたいです。


フィンランドではこうしたフルーツソースにシナモンやジンジャーで味や香りを付けることもあるようですから、それもこれから研究してみようと思っています。


クリスマスのプーロには、さらに特別なお楽しみが加わります。それは1粒のアーモンド。アーモンドは皮をむいて、お米と一緒にして使います。ですから、盛りつけている最中も気付かないほど目立たなくなっていますね。でも、盛りつけきると、必ず誰かのお皿にアーモンドが入っています。
「あ!私のお皿にアーモンド!!」
そしたらその人が大当たり。来年一年、とってもラッキーな年になるんだそうですよ。こんなサプライズのお楽しみも加わったクリスマスの特別なミルク粥を、今年は楽しんでみたいと思っています。


皆さんも、世界のクリスマス料理を何か一品取り入れてみませんか。そして大きな地球を感じながらクリスマスを過ごしてみましょう。


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★★ ミシュランコメント

「世界一周ランチシリーズ」につづく「世界一周クリスマス料理シリーズ」の第1弾として、「ミルク粥」のご紹介とともに試作レポートまでしてくださって、どうもありがとうございます! 「ミルク粥」って、やさしい甘さのたっぷりスイーツという感じで、本当に幸せな美味しさなんだろうな〜。いただいたことがないので、とっても新鮮な感覚です。ずいぶん前にここで教えていただいた、「クリスマスにはトムテにミルクを」という北欧の習慣も思い出しました。お庭にトムテという妖精がやってくるというお話でしたよね。そんなフェアリーテイルや逸話も併せて楽しむクリスマスの料理やお菓子って素敵。文化も子ども心もあるこのアイデアに、キラキラの★★を!