「わが家のいってきます&おかえりの光景」

#017テーマ
「わが家のいってきます&おかえりの光景」


さて、今日は“ディア・ライフ”#017の語らいのスタートです。イエと暮らしのショートエッセイ、今回のテーマは「わが家のいってきます&おかえりの光景」。家族や子どもたちが朝出掛ける、夕方に帰ってくる、ママやパパが仕事から帰ってくる。そんな、いってきます&おかえりの時間に、みなさまのイエではどんな光景が名物でしょう? お弁当を手渡してお見送り、お出掛けチェックのお約束、お迎えの支度や、ペットの可愛いお出迎え……。今の暮らしのシーンでも、小どもの頃の幸せな思い出でも、ぜひ聞かせてくださいませ。今回も愛しいイエ物語の1章になりますように、みなさまからの素敵なメッセージを楽しみにお待ちしています!


“アイデア・タイトル”
「母が猫を抱いて父をお見送り、ちょっとご近所の名物」by hazama


“メッセージ”
前回の“ディア・ライフ”で、愛猫2匹の話を書いたので、今回は猫なしで……と思ったのですが、やっぱり猫が出てきてしまいました。といっても、かつての実家での光景です。
一家で新しいイエに引っ越したのが、私が小学2年の時。その頃はまだわが実家の初代の猫であるリリーがいました。新しいイエでは、玄関のすぐ前に車庫があって、父が車に乗って会社に出掛けるのを見送ることができました。それを機にはじまったのが、母と猫揃ってのお見送り。


母が猫を抱いて玄関前に立ち、猫の手を持って「いってらしゃ〜い」と振りながら、車が見えなくなるまで見送るのが、毎朝のおきまりでした。猫にしてみれば面倒な習慣だったかも知れませんが、ご近所の方たちも微笑ましく眺めてくれて、私の好きな光景でした。その後で、私たちが学校に出る時はそんな念の入ったお見送りはしてくれなくて、やっぱり父は特別だったのですね。


その朝の習慣は、父が一昨年前に退職するまで、三十数年間もつづきました。リリーの後は、キンタが受け継ぎ、その後は現在いる銀次くんが引き継いで。一生ひとつの会社で勤め上げ、今では父もイエにいるので、母と猫の手バイバイの光景はもう見られませんが、代わりに日がな一日、父母揃って猫たちと一緒に過ごしているようです。


思えば実家で猫がいなかった時期は少しもなく、「猫はかすがい」というのでしょうか、今も家族の仲を、やわらかな毛を散らしながらとり結んでくれていますw



※今回の「人力検索」ご投稿は9月20日(火)正午で終了とさせて頂きます。
※今回のピックアップ賞は9月20日(火)に「イエはてな」にて発表いたします。
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