★★(二ツ星)
お米の上に他の料理の素材を乗せて炊き、一緒に加熱してエネルギーと手間を省くというアイデアがありますが、実際にやってみると炊き上がったご飯に匂いが移って美味しくなかったり、乗せておいた素材にもご飯粒が貼り付いて使いにくかったりと、なかなかうまくいきません。
そこで、それらを解消しつつ手軽にランチメニューを作っちゃう方法です。
お品書きはピラフ風混ぜご飯とポタージュ。
もう分かっちゃいましたね。
そう。ご飯に味付けをしちゃうなら別料理の素材を一緒に乗せて炊いても匂い移りが気になりませんし、ポタージュなら素材にご飯粒が貼り付いていても、一緒に攪拌すればそれはトロ味付けになるという寸法です。
ただしご飯はポタージュ用素材を乗せて炊きますから、ピラフの具材まで一緒に乗せてしまうと炊飯器の能力をオーバーして、ご飯に芯が残ってしまったりします。
そこで具材は別調理。炊き込みではなく混ぜご飯仕様とすること。
これがこれからご紹介する方法の核心です。
材料は3〜4人前。
【お米】 3合
【ポタージュ用素材(例)】
・かぼちゃ 小さな物半分くらい
・牛乳 1カップ
・固形スープの素 1個
・塩、コショウ 少々
【混ぜご飯具材(例)】
・鶏肉 150g(大きめのモモ肉1パックの半分くらい)
・ベーコン スライス2枚
・タマネギ 半個
・ニンジン 1/4本
その他お好みの野菜類。パプリカとか茹でたホールのコーンとか。
・プチトマト 人数分×3個(3人前なら9個)
・固形スープの素 1個
・塩、コショウ 少々
カボチャは種とワタを取って、煮付けにするくらいの大きさに切って皮を切り落とします。
カボチャの皮は粗みじん。これはポタージュではなくご飯に混ぜちゃいます。
お米をといで炊飯器に入れて通常通りの水加減(ちょっと固めに炊く水加減がいいかな)。
その上にカボチャの皮の粗みじんをパラパラ。
さらにカボチャの身を乗せて蓋を閉めてスイッチオン。
炊いている間にご飯に混ぜ込む具を作りましょう。
鶏肉は適当に切って塩コショウして揉み込んでおきます。
タマネギ、ニンジン、その他の野菜はみじん切り。
ベーコンも適当に切って、油を引かないフライパンで乾煎り。
脂が出てきたらそのまま鶏肉を入れて全体に焼き色をつけ、タマネギ・ニンジンその他野菜類を入れて炒めます。
仕上げに固形スープの素を崩し入れ、ざっとまぜて火を止めます。
コンロを使う作業はこれで終わり。
ペーパータオルを敷いたバットかお皿の上にあけて、余分な油を切っておきます。
プチトマトは生で使いますから、半切りにしておいてください。
ご飯が炊き上がったら、カボチャの身を取り出してフードプロセッサに入れます。
炊飯器の中のご飯もお茶碗半分くらい取り出してフードプロセッサに。
炊飯器の方には炒めた具を入れてご飯とよく混ぜ、味を見て塩コショウを足し、蓋をしてしばらく蒸らしておきます。
フードプロセッサの方には潰した固形スープの素を入れ(少量のお湯で溶いておくとさらによし)、牛乳半カップ程度を注いでスイッチオン。
お米の粒々がなくなるまで回したら残りの牛乳を入れてさらにかき回します。
塩コショウで味を調え、必須じゃないけどできればシノワで漉しながら、各自のスープ皿に注いで電子レンジでチン(逆に冷蔵庫で冷やしても構いません。冷・温どちらにも対応します)。
あとは生クリームを流し入れたり、適当な浮き実、パセリのみじん切り(いずれも分量外)などを乗せて、これでポタージュはできあがり。
炊飯器の方もしばらく蒸らすと味が落ち着くと思いますから、これもお皿に盛りつけて、半切りプチトマトを飾り、チーズ(分量外)があったらそれも小さなサイコロに切って乗せ、パセリのみじん切りあるいはオレガノ(これも分量外)などをちらしてできあがり。
これに有り合わせの生野菜でサラダでも添えれば、かなり手抜きをしているのに、なかなか豪華なランチメニュー一揃えが整います。
ピラフ風混ぜご飯はチキン+ベーコンをシーフード+バターに替えてもいいですし、ニンニクを利かせてツナ缶で、なんていう手もあります。
カレーパウダーやカレールーを活用してカレー風味にしちゃうのもありですね。
ポタージュもジャガイモ&タマネギ、サツマイモ、その他色んなお野菜が活用できます。
以上、素材を替えるだけで毎週末のお昼がこれだけで賄えるキッチン家電活用ランチでした。