「お裾分けのある暮らし」by id:MINT


わが家というか、わが家を取り巻く人たちならではだなぁと思うのは「お裾分け」です。以前「みどりのお裾分けのお付き合い」という話を書かせていただいたことがありましたが、
http://q.hatena.ne.jp/1239943947/213985/#i213985
今でもお隣さんとは、植物の種も、庭やベランダで育った花や野菜もお互いにお裾分け。今年の夏もお裾分けしあって挿し芽にしたトマトが、両家の庭でたわわに実っています。


こうなると一軒では食べきれないくらい採れますから、それをまた別のご近所様にお裾分け。すると今度はそのお宅から、休みで行った田舎でもらってきたからなどと、色んなお裾分けが届きます。道で出会ったご近所様と、こんにちは〜のあいさつだけでなく、この間のあれ、おいしかったですよと声を交わせるお付き合い。そんな輪が広がっていきます。


今年は弟が庭に柵を立ててキュウリを這わせて育てていますが、取れたての触るとイボがチクチクするようなキュウリなんてお店では買えませんから、これがご近所で大人気。「あら、ほんとに新鮮ね〜」なんて言われると弟もうれしいですから、わざわざ早朝の庭に出て、顔の合うご近所様にチョキンと切っては配っています。


先日はそのお返しにとトウモロコシをどっさりいただいてしまいました。それをまた庭で焼きトウモロコシにして、ご近所様にも「一緒に食べましょうよぅ」とお声をおかけして、ちょっと楽しいお祭り気分。こんな下町みたいなご近所付き合いが、うちの周りにはあるんです。


私の趣味はパン作りですが、焼く時はどっさり焼いて、これもご近所様にもお裾分け。パン作りもアートと同じで作品の発表の場がほしいんです。ご近所にもパン作りが好きな人がいて、新作が出来ると持ってきてくれます。
「うわ〜、この食感、どうやったら出せるんですか?」
「それはねぇ…」
こんなふうに知識と技術もお裾分け。楽しいコミュニケーションのひとときです。


母もご近所のベテラン主婦の皆様とお裾分けをしあって、レシピや味付けや調理のコツなどを情報交換。わが家の味がご近所に広がるのも、色々な味がわが家に集まるのも楽しい出来事です。


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